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■0276「ぼくは怖くない」

 ガブリエーレ・サルヴァトーレス監督。山々を背にした麦畑の美しさに眼を奪われ、子どもたちの冒険に微笑みながら、巧みに物語に引き込まれた。主人公の少年ミケーレは廃屋に入り、トタンでふさがれた穴を発見。その中には1人の少年が鎖でつながれていた。そして、ミケーレは両親たちの話しを聞き、この少年と両親の驚くべき関係に気づく。のどかなストーリーは、にわかにミステリーの色を帯び始める。
 物語の背景をくどくどと説明せず、あくまで10歳の少年の視線で映画を貫いたことで、とてもスリリングな作品に仕上がった。がさつな大人たちに比べ、子どもたちが皆魅力的だったが、中でもミケーレ役のジョゼッペ・クリスティアーノが素晴らしい。絶望的な結末にせず、希望を残すラストシーンが心にしみた。ヴィヴァルディやプッチーニの音楽が効果的に使われている。さわやかさと苦さが交錯する傑作。

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