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■0114「世にも憂鬱なハムレットたち」


 「世にも憂鬱なハムレットたち」(1995年)は、隠れたクリスマス映画である。見終わって明りがつくと、クリスマス・イブに感じる温かな雰囲気が劇場に満ちていた。良い映画を観た後の幸せな表情が目立った。ケネス・ブラナー監督の才気を感じさせる逸品。このとき35歳。これまでに製作した作品を眺めると、天才という言葉が恥ずかしくない活躍ぶりだ。

 今回は旧知の俳優を起用し自分は監督に徹した。売れない役者たちが、それぞれの思いを胸に「ハムレット」の上演に向けて協力し、あるときは反目する。喜劇仕立てながら、演出家、俳優の本質的な苦悩が伝わってくる。「ハムレット」という重い芝居が、役者たちのコミカルだが切実な生き様を引き立たせる。現在の映画界への皮肉をさりげなく盛り込みつつ、最後は見事なハッピーエンド。真面目なブラナー監督の優しさに、あらためて感動した。

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コメント

はじめまして、鈴笙亭と申します。
勝手ながら、私のBlog「Kenneth Branagh探検隊」の企画として、
ケネス・ブラナーに関するエントリーを発掘・紹介する、
『爆撃トラックバック』の対象とさせて頂きました。
不都合等ございましたら、お知らせ下さいませ。

投稿: 鈴笙亭 | 2005.03.15 12:14

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 さあ〜、来てしまいましたよ、『火曜日は爆撃の日』が。 結論から言うと、先週火曜の段では本当にやばかったのですが、週末あたりでなんとか目鼻はついておりました。 ... [続きを読む]

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