2010.02.09

■作家・立松和平、死去

 映画化された「遠雷」などで知られる作家の立松和平(たてまつ・わへい=本名・横松和夫=よこまつ・かずお)が8日、東京都内の病院で死去した。62歳。栃木県出身。葬儀は近親者で行う予定。先月体調を崩して入院していた。
 早大在学中に早稲田文学新人賞を受賞。市役所などに勤務したあと文筆活動入り、昭和55年に「遠雷」で野間文芸新人賞。平成9年に「毒-風聞・田中正造」で毎日出版文化賞などを受けた。テレビ朝日系の報道番組「ニュースステーション」の出演で有名に。パリ・ダカールラリーに出場するなど行動派として知られ、最近は環境問題などに積極的に取り組んでいた。

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2010.01.29

■米国の作家サリンジャー、死去

 小説「ライ麦畑でつかまえて」などで知られる米国の作家、J・D・サリンジャーが、2010年1月27日に米北東部ニューハンプシャー州コーニシュの自宅で死去した。91歳だった。
 ニューヨーク生まれ。1951年に出版された「ライ麦畑でつかまえて」は、成績が悪いせいで学校を追い出され、ニューヨークをさまよう主人公の心の動きを描いた物語。攻撃的な表現や性に関連した言葉遣いが賛否両論を巻き起こし、ロングセラーとなった。ほかの代表作は「ナイン・ストーリーズ」(53年)「フラニーとゾーイ」(61年)など。

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2010.01.12

■作家・上西晴治、死去

 長編小説「十勝平野」などアイヌ民族をテーマにした作品で知られる作家・上西晴治(うえにし・はるじ)が2009年11月10日、腎(じん)不全で死去していたことがわかった。84歳。
 浦幌町出身。大東文化大卒。高校教員を務めながら小説を手がけ、室蘭出身の作家、故・八木義徳氏に師事。77年「オコシップの遺品」で芥川賞候補、「ニシパの歌」で直木賞候補。80年「コシャマインの末裔」で北海道新聞文学賞。93年にアイヌ民族の親子3代にわたる差別と抵抗の歴史を描いた「十勝平野」で第4回伊藤整文学賞を受賞した。
 体調を壊し、3年前から札幌市内の病院に入院していた。

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2009.10.21

■作家・原田康子、死去

 「挽歌(ばんか)」などで知られる作家の原田康子(はらだ・やすこ、本名佐々木康子=ささき・やすこ)さんが20日午前、札幌市の病院で死去した。81歳だった。東京都出身。自宅は札幌市中央区南8条西14の1の12。葬儀の日取りは未定。
 幼少時に北海道釧路市に移り住み、地元紙記者を経て執筆活動を開始。同人誌「北海文学」に55年から連載した「挽歌」で注目された。戦後の釧路を舞台に不倫の愛を描き、既成の価値観にとらわれないヒロインの生き方が共感を呼んだ。単行本はベストセラーになったほか、五所平之助監督、久我美子主演で映画化もされた。
 ほかの作品に「蝋涙(ろうるい)」(女流文学賞)、自身の一族をモデルにした「海霧(うみぎり)」(吉川英治文学賞)などがある。

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2009.08.11

■紫式部文学賞に桐野夏生さん

 第19回紫式部文学賞(京都府宇治市主催)は11日、桐野夏生さんの「女神記」(角川書店)に決まった。賞金200万円。授賞式は11月15日、宇治市文化センターで。

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2009.05.26

■村上春樹の新刊、発売前増刷

 5月29日に発売の作家、村上春樹さんの7年ぶりの2巻組み長編「1Q84」について、発行元の新潮社は5月26日、予約が殺到しているため発売前から増刷を決め、発行部数が1巻25万部、2巻23万部になったと明らかにした。
 インターネット通販大手のアマゾンジャパンでも、ネット書籍ストアでの予約が1万冊を突破している。
 初版は1巻20万部、2巻18万部で、各5万部の増刷。同書の内容は、著者の「予断を持たずに読んでほしい」との意向で明らかにされていない。

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2009.02.19

■村上春樹がイスラエルでガザ攻撃批判

 イスラエルの文学賞『エルサレム賞』を受賞した村上春樹が2月15日、イスラエルで英語でスピーチした。個々の人間を壊れやすい卵に、政治や軍事力などのシステムを高い壁にたとえ、「イスラエルのガザ攻撃批判」とともに、より本質的なシステム批判を展開した。
 「高くて硬い壁と一つの卵との間で衝突が起こったら、私はいつでも卵の味方をするだろう。どれだけ壁が正しくて、卵がどれだけ悪くても、私は卵の味方をする。他の誰かがどっちが正しくてどっちが悪いかを決めるだろう。多分時間や歴史が決めるのだろう。もし、どんな理由でも壁の味方をして物書きをする小説家がいたら、その仕事にはどんな価値があるのか」

http://www.haaretz.com/hasen/spages/1064909.html

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2008.12.04

■「家畜人ヤプー」の作家・天野哲夫氏、死去

 天野 哲夫氏(あまの・てつお=著述家)が、11月30日午前7時7分、肺炎のため東京都内の自宅で死去した。82歳。福岡県出身。新潮社に勤務しながら小説などの著述を続けた。覆面作家・沼正三の小説「家畜人ヤプー」について、1982年に自分が著者であると名乗り出たことがある。
「家畜人ヤプー」は雑誌連載後、1970年に単行本が刊行され、ベストセラーとなった。白人女性が支配する未来の宇宙帝国で日本人男性が家畜として使役されているというSF小説。
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2008.10.09

■ノーベル文学賞は仏作家ル・クレジオ

 スウェーデン・アカデミーは9日、08年のノーベル文学賞をフランスの作家、ル・クレジオ氏(68)=本名・ジャン・マリ・ギュスターブ・ル・クレジオ=に授与すると発表した。同アカデミーは授賞理由として「新機軸と詩的冒険、官能的悦楽の書き手であり、支配文明を超えた人間性とその裏側を探究した」と述べた。授賞式は12月10日、ストックホルムで行われ、賞金1000万スウェーデン・クローナ(約1億4000万円)が贈られる。
 ル・クレジオ氏は英国人医師を父、フランス人を母として南仏ニースに生まれ、両国籍を持つ。ニースの大学のほか英ブリストル大でも学んだ。1963年、23歳で発表した長編小説「調書」でルノード賞を受賞。ゴンクール賞にもノミネートされ、華々しくデビューした。自我の解体と神話的な世界への志向を、豊かなイメージと奔放な語り口で描き出す特異な文学的世界で知られる。
 短編集「発熱」(65年)に続く長編「大洪水」(66年)で、青年が万物の死の予感から太陽との合体による破滅に至る過程を叙事詩的に描き、現代フランス文学を代表する作家としての地位を確立した。
 ル・クレジオ氏の作品世界は太陽、海、ニースの街といった単調なまでに同じ構成要素から成り立つが、70年代末ごろからは、疎外された者への共感や歴史的時間の導入など新しい要素も加わった。
 他の作品には、長編「愛する大地」「逃亡の書」「戦争」「巨人たち」「砂漠」「黄金探索者」「オニチャ」、短編集「モンドおよびその他の物語」「ロンドその他の三面記事」、エッセー「物質的恍惚(こうこつ)」「悪魔祓(ばら)い」などがある。

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2008.08.04

■ノーベル文学賞作家ソルジェニーツィン氏、死去

 旧ソ連のスターリン体制下における強制収容所の実態を告発した「イワン・デニーソビッチの1日」や「煉獄の中で」などの小説で知られるロシアのノーベル文学賞作家、アレクサンドル・ソルジェニーツィン氏が3日深夜(日本時間4日早朝)、モスクワの自宅で急性心不全のため死去した。89歳だった。子息のステパン氏の話としてタス通信が伝えた。
 1918年12月、ロシア南部キスロボツク生まれ。大学卒業と同時に兵役に就いたが、45年にスターリン批判を行ったとして告発され、強制収容所に送られた。
 62年、収容所の1日を描いた第一作「イワン・デニーソビッチの1日」を発表。当時のフルシチョフ政権の非スターリン化路線の中で高く評価され、外国でも大反響を呼んだ。

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