■映画「歓喜の歌」は何度でも見たくなる
落語家・立川志の輔(たてかわ しのすけ)の作品を、松岡錠司(まつおか じょうじ)監督が映画化した。最初は、小ネタで笑わせて、最後はジーンとさせる。しかし、さわやか。押し付けがましさは、微塵もない。何度でも見たくなる作品だ。
大晦日の前日、みたま文化会館に一本の電話がかかってくる。「みたまレディースコーラス」からの明日行われるコンサートの予約の確認だった。しかし明日は別のコーラス団体「みたま町コーラスガールズ」の予約も入っていた。大晦日にダブルブッキングという大きなミスを犯してしまった。庶民派ガールズも、本格派のレディースも一歩も譲らない。そして、合同コンサートへと話は進んでいく。普段出会わないコーラスグループが、ダブルブッキングというトラブルによって、交流するという展開は、なかなか考えさせられる。
キャスティングは、なかなか贅沢だ。みたま文化会館のダメ主任を、演技派・小林薫が見事なまでに演じている。安田成美のコミカルな演技も見物だ。エンディングで、ささやかなオチがある。「あの鐘を鳴らすのはあなた」が終わるまでは席を立たないで。
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