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2015.10.31

アニメ「おそ松さん」の超展開に驚く

「おそ松さん」
赤塚不二夫生誕80周年を記念した、「おそ松くん」のアニメ化。 アニメ化は、1988年度版以来27年ぶり3度目。今回は大人になったので「おそ松さん」となりました。
第1回始まりは、49年前の白黒アニメのレトロタッチ。それが一転して6人兄弟がイケメンのアイドルキャラクターになる超展開で、びっくりしました。しかし結局、もとのアニメに戻り、その後何もすることが見つけられない兄弟の生活が描かれます。ちょっと癖のあるギャグアニメです。エンディングのおでんにからしで書いたアニメが面白いです。

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二つの新ヒーローアニメ「ワンパンマン」「コンクリート・レボルティオ〜超人幻想〜」

「ワンパンマン」
敵をワンパンチで倒してしまうサイタマが主人公の漫画「ワンパンマン」をマッドハウスがアニメ化しました。ギャグとシリアスの混在の見事さ。凄まじい迫力のアクションシーンに驚かされます。その並外れた突き抜け感が大きな魅力です。新しいタイプのヒーローアニメです。

「コンクリート・レボルティオ〜超人幻想〜」
ボンズ制作のオリジナルテレビアニメ。水島精二監督。
昭和な雰囲気の中、マンガや特撮にアニメなどで生み出されてきた、多彩なヒーロー たちが全部同時に存在している物語を目指しています。ごちゃ混ぜの魅力です。登場人物は、過去のアニメなどのパロディで、物語もパロディだと思います。善悪、正義の相対化と言う重いテーマも鮮明になってきました。エンディングのレトロ感あるシュールな映像まで、尖ったセンスは徹底しています。

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PlayStation VRを、初めて体験

私がこれまでに没入型バーチャルリアリティを体験してきたのは、オキュラス・リフトDK2という開発者向けの機器でした。ソニーが開発中の、PlayStation4に接続して没入型バーチャルリアリティを体験できる機器PlayStation VRは、未体験でした。しかし、2015年10月4日に、没入型バーチャルリアリティを体験できるヘッドマウントディスプレイPlayStation VRを、初めて体験することができました。

「PlayStation LIVE Circuit 2015 札幌」で、PlayStation VRが札幌で初めて一般公開されました。多くの人が参加していました。

実際に体験したのは、「THE PLAYROOM VR」と「サマーレッスン2015」です。
「THE PLAYROOM VR」は、VRを着けた人だけでなく、コントローラーを持った人も参加して複数で楽しむゲームです。「Cat&Mouse」は、猫とねずみの「だるまさんが転んだ」。「MONSTER ESCAPE」は、街を襲う怪獣とロボットたちのコミカルな戦いです。思わず夢中になります。「サマーレッスン2015」は、金髪の少女に日本語を教える物語です。どきどきしました。

PlayStation VRは、見た目がかっこ良くて、予想以上に軽く、眼鏡でも問題なく装着できました。映像も、かなり鮮明で、満足しました。ただ、頭を激しく動かすと、ずれてしまいます。ゲームでは、頭を動かす場合が多いので、この点だけは、改善が必要でしょう。

発売予定は2016年の上半期。値段は未公開ですが、3万5000円のPlayStation4本体と、それほど変わらないのではないかと言われています。

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2015.10.26

映画「GONIN サーガ」

バイオレンスアクション映画の傑作と呼ばれた1995年公開の「GONIN」の続編です。前作を手がけた石井隆監督の執念の作品です。
「GONIN」は、タランティーノ監督の「レザボア・ドッグス」に感激した竹中直人が、石井監督に「男たちの映画を撮ろう」と持ちかけたのがきっかけで制作されました。タランティーノ監督は「GONIN」、そして石井監督を高く評価しています。スティーブン・ソダーバーグ監督の「オーシャンズ11」は、「GONIN」のリメイクから出発して別の作品になったというのは有名な話しです。

「GONIN サーガ」は、「GONIN」の登場人物の息子たちに焦点を当てた新作です。前作の19年後が舞台です。容赦ない暴力、けれん味あふれる圧倒的な美意識と冷え冷えとした虚無感の共存。昭和の香りに満ちた石井ワールドが花開きます。

俳優引退を表明していた根津甚八が本作に限っての復帰を果たしています。鬼気迫るものがありました。男たちに混ざって、男たち以上の存在感を放っていたのが土屋アンナです。俳優としての成長に驚きました。

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アニメ「屍者の帝国」


2009年に34歳の若さで他界したSF作家・伊藤計劃。「Project Itoh」は、彼の残した3つのSF小説を、3カ月連続で劇場アニメ映画化するというプロジェクトです。1年前にプロジェクトが発表され、公開を心待ちにしてきました。「屍者の帝国」は、その第1弾です。

小説の「屍者の帝国」は、伊藤計劃の第3長編として計画されていましたが、冒頭の草稿30枚をのこしてガンでなくなります。親交の深かった円城塔が遺族の承諾を得て書き継いで完成させました。フランケンシュタインによる屍体蘇生術が普及した19世紀の世界を舞台とするスチームパンクSFです。歴史改変小説でもあります。屍者が世界の産業・文明を支えています。

劇場版アニメ「屍者の帝国」は、牧原亮太郎が監督。ウィットスタジオの制作です。
アニメは、原作の基本設定を踏まえながら、物語は大きく改編しています。ただ、原作と同じように、ロンドンだけでなく、アフガニスタン、ロシア、日本などを舞台にしています。壮大です。「シャーロック・ホームズ」のワトソン、「カラマーゾフの兄弟」のアレクセイ、「未来のイヴ」のハダリーらが登場します。
主人公ワトソンと親友フライデーの関係が全面に出ています。円城塔と伊藤計劃の関係を織り込んでいます。

始まりは、冒険活劇のようにスリリングで引き込まれます。クリエーターたちの熱意が込められたハイクオリティな映像に感動します。後半、詰め込み感が感じられるものの、ハダリーの魅力で乗り切っています。

11月公開予定の第2作「虐殺器官」は、制作会社のマングローブが突然倒産し、制作体制の見直しのため公開が延期されました。第3作「ハーモニー」の公開が、11月13日に繰り上げられます。

マングローブは、アニメ史に名前をきざむ数々の傑作アニメを生み出してきました。しかし作品を制作しても赤字続きだったようです。9月末まで「ギャングスタ」というテレビアニメも制作していました。

アニメ「虐殺器官」のプロモーションビデオを観ましたが、力の入った水準の高い作品に感じられました。無事に劇場公開されることを祈ります。

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