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2015.05.23

「海にかかる霧」

「海にかかる霧」は、「殺人の追憶」の脚本を担当したシム・ソンボが監督デビューした作品です。「殺人の追憶」は、実際の未解決殺人事件をテーマした衝撃的な作品でしたが、この映画も2001年に実際に起こった「テチャン号事件」をもとにしています。舞台劇「海霧(ヘム)」を映画化しました。あっと驚く、すさまじい展開を見せます。

漁船チョンジン号の船長チョルジュは、中国人の密航者を乗船させるという違法な仕事に手を染めます。深刻な不況が背景にあります。密航船と合流して、密航者を陸まで運ぶという簡単な仕事のはずでした。しかし、不運が重なり極限的な状態に追い詰められます。

極限状態の中で、人間はどのように変貌するのか。欲望と狂気が露わになります。映像の緊迫感は、尋常ではありません。俳優の熱演とカメラワークの巧みさが、壮絶な世界を生み出します。見終わって、しばし放心状態になります。

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