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2015.03.27

■「博士と彼女のセオリー」


有名なスティーヴン・ホーキング博士の半生を描いています。ジェームズ・マーシュ監督です。
この監督は、パリのノートルダム大聖堂やニューヨークのワールド・トレード・センターなどものすごく高いところで綱渡りする大道芸人フィリップ・プティを追ったドキュメンタリー映画「マン・オン・ワイヤー」で2009年のアカデミー賞で長編ドキュメンタリー賞を受賞しています。
時間の謎に挑む若き物理学者ホーキングに、突然「残り少ない人生の時間」の問題が突きつけられます。しかも熱烈な恋愛中に。柔らかな映像と音楽で甘いラブストーリーに見せながら、視線は男女関係の難しさ、人間の弱さにも届いています。ホーキングのユーモアが、少し哀しげに響きます。存命中の天才を描いていますが、美化することなく、どこか冷めた眼差しが感じられます。
イギリス生まれのホーキングは、現在73歳。21歳で身体のあらゆる筋肉が動かなくなる難病の筋萎縮性側索硬化症(きんいしゅくせい・そくさく・こうかしょう)を発症し、余命2年の宣告されますが、途中で進行が急に弱まり、発症から50年以上たっても健在です。
映画では、ことさらホーキングの男性機能が強調されたり、「脳はコンピューターのようなもの。部品が壊れれば動作しなくなる。壊れたコンピューターには天国も来世もない」「宇宙創造の理論において、もはや神の居場所はない」と発言している無神論のホーキングと、神の問題が取り上げられています。そのわりには、研究成果や研究の苦労については、あまり触れられません。
ホーキング役のエディ・レッドメインは、入念に準備した上で熱演をみせ、第87回アカデミー賞主演男優賞を受賞しました。妻ジェーン役のフェリシティ・ジョーンズも、チャーミングで好感が持てます。

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