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2015.03.26

■「アメリカン・スナイパー」

クリント・イーストウッド監督の新作です。
アメリカ海軍特殊部隊ネイビーシールズに所属、160人を射殺したとしてアメリカ軍で最強のスナイパーと呼ばれた、クリス・カイルの自叙伝を映画化しました。けっして英雄的な物語ではありません。イラク戦争で多くの戦果を挙げながらも、クリス・カイルは次第に心を病んでいきます。そして、とても悲劇的な死を遂げます。

映像的には、砂嵐の中での戦闘シーンが、ぞくぞくするほどリアルに描かれていました。そして、クリス・カイルを演じるブラッドリー・クーパーの緊張感ある演技は、見応えがあります。無駄なBGMがないのも、行き詰まる思いを高めます。

それだけに、戦闘中に妊娠している妻と電話しているシーンには、違和感がありました。ハリウッド映画では、かなり切迫した場面で家族と電話する場面が目立ちますが、どうもなじめません。

クリント・イーストウッド監督は、イラク戦争自体の是非は問いません。なぜ戦うことになったのかという根本は不問にしています。それでも、戦争の理不尽さ、残酷さには、しっかりと目を向けています。保守派なりの誠実さは感じられます。緊張の連続で、観ていて胃が痛くなりますが、観終わると心が痛くなる作品です。

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