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2015.01.20

■映画「天才スピヴェット」

「天才スピヴェット」
「アメリ」のジャン=ピエール・ジュネ監督の新作。ライフ・ラーセンの小説「T・S・スピヴェット君 傑作集」を実写化しました。発明家を対象とした権威あるベアード賞に輝いた10歳の天才少年が、スミソニアン学術協会の授賞式に出席するため、モンタナからワシントンへと向かう冒険物語です。

次から次と現れる場面が、いかにもジュネ監督らしいです。少年の豊かな発想や街の風景まで、観ているだけで楽しい映像。カラフルな立体絵本です。内容は違いますが、テイスト的には少年版の「アメリ」と呼べないこともありません。風変わりな人への監督の温かな眼差しが感じられます。

主人公スピヴェットは、モンタナ州の牧場で家族と暮らしながら、さまざまな創造を行っています。家族ひとりひとりが、個性的です。カウボーイの生き方を貫く父親、昆虫の実証研究を続ける母親、アイドルを目指す姉、そして事故で死んでしまった活動的な弟。ちぐはぐなように見えて固い絆で結ばれた家族愛が描かれます。ここがポイントです。

スピヴェットを演じたカイル・キャトレットが、とにかく聡明で可愛いです。弟の死が深いトラウマになっている彼の繊細で柔らかな表情が、心に残ります。母親役のヘレナ・ボナム=カーターは、ティム・バートン監督作品に多く出演しているが、ジュネ監督の作品との相性も意外に良いと思います。

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