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2015.01.21

■「オオカミは嘘をつく」


イスラエル映画「オオカミは嘘をつく」。アハロン・ケシャレス、ナボット・パプシャド監督です。観終わってもしばらく気分の悪さが抜けません。「後味の悪い」という表現を超える映画です。

首がない惨殺死体が見つかる猟奇的な少女殺人事件を背景にしています。気の弱そうな容疑者の教師、手段を選ばない暴力刑事、楽しげに復讐する被害者の父親の3人が、ときにブラックなユーモアを漂わせながら、眼を背けたくなるような物語を進めていきます。

原題は「BIG BAD WOLVES」。複数形なんですね。だから、邦題も「オオカミたちは嘘をつく」の方が良かったかもしれません。オオカミという表現は、犠牲になった赤いワンピースの少女を「赤ずきん」に見立てているからです。

第46回シッチェス・カタロニア国際ファンタスティック映画祭監督賞を受賞しました。クエンティン・タランティーノ監督が2013年のプサン国際映画祭で、「今年のナンバーワンの作品だ!」と大絶賛して関心を集めました。

攻撃と報復を繰り返すイスラエル社会の病巣を、極めて意地の悪い手法で批判する作品だと思います。政治的な映画には見えませんが、ある意味でとても政治的な映画です。

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