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2014.11.22

■「NO」


パブロ・ラライン監督による2012年のチリの映画です。1988年のチリを舞台に、ピノチェト独裁政権の是非を問う国民投票のキャンペーン活動を描いています。

15年間、軍事政権を続けていたピノチェト将軍は、独裁を非難する国際的な批判を受けて政権の信任を問う国民投票を実施することにします。政権賛成派と反対派は、深夜に1日15分間だけテレビCMを放送することが認められます。左派連合のウルティアは、広告マンで長年の友人であるレネに「No」のためのCMを作ってほしいと依頼します。

レネはチリの未来を描いた明るいCMを制作しますが、「独裁に苦しむ人々の心情を無視している」と左派連合の人たちから批判されます。左派連合の人たちは勝つはずがないと考え、独裁を批判するCMを作ろうとします。しかし、レネは国民投票に勝つため、「独裁後の未来」を描くCMを作り続けます。明るいCMは、チリの人々の心をつかみます。

国民投票当日は、陸軍と警察が動き緊迫しますが、国営放送が「No」の優勢を伝え、軍事政権の幹部が「国民投票は『No』の勝利」と断言して、ピノチェト政権の敗北が確実となります。

レネをガエル・ガルシア・ベルナルがひょうひょうと演じています。あいかわらず魅力的です。

当時の記録映像との違和感をなくすため、撮影には1980年代のカメラやテープを使用しています。「Yes」「No」両陣営のCMや、レネが制作したテレビドラマ『美女と勇者たち』のCMなど、全体の30%が記録映像で構成されています。ドキュメンタリーのような印象を受けます。

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