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2014.08.22

■「GODZILLA ゴジラ」

「ゴジラ」。2014年のアメリカの怪獣映画です。
監督は、新人のギャレス・エドワーズ。熱烈なゴジラファンです。ゴジラの雄叫びをはじめ、日本映画のゴジラへのオマージュが伝わってきます。そして苦心の跡も感じます。ただ、やはりハリウッド映画なので、複雑な思いで作品を見つめました。

ゴジラの60年の歴史を簡単に振り返ってみます。
1954年11月3日、当時社会問題となっていたビキニ環礁の核実験に着想を得て、第1作“水爆大怪獣映画”『ゴジラ』が公開されました。ゴジラは「核の落とし子」と呼ばれました。

しかし第5作『三大怪獣 地球最大の決戦』でゴジラが人類の味方として扱われて、次第に娯楽作品化し、ゴジラの擬人化が進みました。シリーズは飽きられていきます。

一方、1998年にはハリウッド版『GODZILLA』も公開されましたが、アメリカでも、あれは「ゴジラ」ではないと酷評されました。イグアナみたいでした。

日本では、1999年のシリーズ第23作『ゴジラ2000 ミレニアム』でゴジラ映画が再開します。ゴジラは地震や台風などの自然災害と同じように文明への脅威の存在として設定されました。

ゴジラ50周年の節目である2004年には、第28作『ゴジラ FINAL WARS』が公開され、ゴジラシリーズは再度終了します。
『ゴジラ FINAL WARS』の不評による商業的失敗で、東宝は以後10年間ゴジラ映画を製作しないと発表します。カイル・クーパー制作のゴジラ50年の歴史を描いたオープニングタイトル映像は、めちゃくちゃかっこいいです。
そして、10年後に本作が公開されました。

冒頭、巨大なゴジラの化石らしいものが発見されます。ユニークな展開に期待が高まります。ストーリーは、とってつけたような感じですが、ゴジラの超絶感、人類の無力感はよく出ていました。ゴジラのデザインもなかなか良かったです。時々はっとするような見事な映像にも出会えます。
ただ、相次いだ核実験を怪獣への攻撃として正当化したり、大都市の近くで核爆発させたりと、ハリウッドの無神経さを感じさせる場面もあります。

ゴジラと戦う「ムトー」と名付けられた巨大生物がロボットみたいで違和感がありました。昆虫をイメージしているのでしょうか。ラドンみたいな鳥にした方が自然だったと思います。

とても印象的だったのは、渡辺謙の演技です。
ヒロシマの原爆投下で被爆した実父を亡くしている芹沢(せりざわ)博士役の渡辺謙は、「ゴジラ」の発音について、監督から英語調の発音を求められますが、頑なに拒否し、「ゴッジラ」ではなく、「ゴジラ」と、日本語のまま発音しています。ちょっと感動しました。
この映画がヒットしたので、続編がつくられることが決まっています。2018年6月8日に全米公開予定。ゴジラのほか、ラドン、モスラ、キングギドラが登場する内容になりそうです。

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