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2014.07.21

■「渇き。」

「下妻物語」に出会ってから10年。「下妻物語」という突然変異的に登場した素晴らしく面白い作品で中島哲也監督のファンになりました。
「嫌われ松子の一生」「パコと魔法の絵本」とぶっ飛んだ癖の強い作品も、とても楽しめました。2010年の「告白」の、ひりひりするような物語の展開に心底しびれました。そして実写版の「進撃の巨人」を監督するというニュースが飛び込んできました。
「進撃の巨人」の映画化は中島監督自らオファーしたものです。中島監督は「巨人が理由もなく人を食べる。この絶望感が非常に面白い」と映画化に前向きで「これが最後の中島作品になるかも」とまでの決意を見せていました。だから、突然の監督降板は非常に残念でした。実写映画化のニュースは2011年12月に流れました。1年後の2012年12月、監督降板が報じられました。2013年のアニメの空前の大ヒットの前です。

それだけに新作「渇き。」の公開を心待ちにしていました。切れのある予告編で期待が高まりました。人間の理不尽な暴力性、訳の分からなさを描こうとする監督の意図は伝わってきました。しかし、映画的な面白さを感じることはできませんでした。暴力を気持ち悪く描こうとしながら、月並みな表現にとどまっていたからかもしれません。名優たちのひねった演技も、それぞれ単発に終わり、空回りして相乗効果を上げていません。

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