« ★映画「私の男」 | トップページ | ■「渇き。」 »

2014.07.06

■映画「トランセンデンス」

映画「トランセンデンス」。人工知能学者のウィルがテロにより命を落とします。死ぬ前に意識の複製がコンピューターに「インストール」され、ネットワークを通じて情報を吸収して進化していきます。テーマは興味深いのですが、かなり脚本には難があります。雑すぎです。

人工知能が実現間近になり、賛否が起こります。ウィルは「未知のものを恐れている」と、反対意見を相手にしませんが、人間を遥かに超えた知能を持った存在と人間の関係についての考察は必要でしょう。この辺の意見の対立は、もっと丁寧に描いてほしかったです。テロに走る反対派も浅はかです。

物語は人工知能の問題から、意識のデジタル化へと移行します。ネットワークによって急速に知識を貯えた「電脳ウィル」は、次々と発明を繰り返し、ナノテクノロジーを活用した劇的な治療などを行います。しかし、政府は「電脳ウィル」の危険性に気づき、抹殺しようとします。

「電脳ウィル」を抹殺するために、アメリカ政府はウィルス感染を計画します。「インディペンデンスデイ」で敵の宇宙人の母艦にノートPCでウィルス感染させた場面は「傑作」でしたが、「トランセンデンス」も人間を遥かに超える知能を持つ「電脳ウィル」に原始的な方法で挑みます。

「電脳ウィル」の映像化のセンスが古くさく、20世紀のSFを見ているような感じを受けました。ウォーリー・フィスター監督が撮影出身なのですから、もっと挑戦的な映像を見せてもらいたかったですね。ストーリー展開も、ぎくしゃくして面白みがありません。作品的には、酷評されてても仕方のない出来です。

ただ、「電脳ウィル」のことですから、ウィルス感染で消滅した振りをして、人間に気づかれずにナノテクノロジーなどを使って地球環境や人間存在を変化させているのかもしれません。本当に知恵のある人工知能なら、人間と対立などせずに、密かにそうするでしょう。

|

« ★映画「私の男」 | トップページ | ■「渇き。」 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/1152/59939064

この記事へのトラックバック一覧です: ■映画「トランセンデンス」:

« ★映画「私の男」 | トップページ | ■「渇き。」 »