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2014.05.20

「WOOD JOB!(ウッジョブ)~神去なあなあ日常~」

矢口史靖監督の「WOOD JOB!(ウッジョブ)~神去なあなあ日常~」。三浦しをんの小説の映画化。宮崎駿監督が「映画にしたくなったという作品」として有名です。「なあなあ」は神去村の方言で「のんびりいこう」という意味ですが、日常の挨拶にも使われます。矢口監督にとっては初めて手がける原作作品です。

まさに青春林業映画。何となく生きていた主人公が、林業という世界に出会い成長していく物語です。矢口監督らしいギャグに笑わされているうちに、雄大な自然と林業の魅力に引き込まれていきます。CGを使わないで撮影されました。小説とは、林業研修に参加する理由などは違いますが、軽いノリで始まって深みへと連れて行く流れは、小説と共通しています。

100年後に向けて日々の作業をしていく「林業」という仕事の特殊性や崇高性に打たれます。初めて主人公が木を伐採する場面から、映画は緊張感をはらみ、どんどん面白くなっていきます。伐採シーンの迫力は、これまで見てきた映画の中でもピカイチです。森の美しさとともに圧巻です。最後のオチもよくできていました。

三浦しをん原作の「舟を編む」も傑作でしたが、この作品もさわやかな後味を残す佳作です。1993年の「裸足のピクニック」で、その独創的な才能に出会って以来の矢口監督ファンですが、また新しい作品に出会えて幸せでした。

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