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2014.03.20

「野のなななのか」

大林宣彦監督の最新作「野のなななのか」。171分の大作です。現在の芦別が舞台。「なななのか」は四十九日のことです。

古物商「星降る文化堂」を営む元病院長の鈴木光男が92歳で亡くなります。バラバラに暮らしている鈴木家の人たちが葬式のために芦別に戻ってきます。そして、常盤貴子が演じる謎の女・清水信子が、鈴木光男の過去を照らし出していきます。

1945年8月15日以降も戦争が続いていた樺太。ソ連軍の侵攻を体験した光男は、衝撃的な体験をします。生と死の境界線が曖昧な四十九日の期間、生者も死者が交流します。人と人のつながり、ふるさととのつながりがあぶり出されていきます。

大林監督自身が語っているような、この作品は、普通の映画とはスタイルをことにしています。肩すかしをくらいます。評論集のような雰囲気を漂わせています。散漫になりかねない作品を、清水信子役の常盤貴子の凛とした存在感がなんとかつなぎ止めていると感じました。

言葉による説明が多すぎると思いますが、その奥にある全体を包み込むような温かく切実な監督の思いは、伝わってきます。

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