« 「清須会議」剛力彩芽の不気味な笑いにやられました | トップページ | 「武士の献立」もてなし料理のの現代的な意味 »

2014.01.22

「天心」岡倉天心の取り組みは、日本全体にとって振り返るべき歴史

岡倉天心の没後100年の節目を記念した映画「天心」を観ました。松村克弥監督です。岡倉天心の半生が映画化されたことを喜びたいと思います。

岡倉天心は50年の生涯で信じがたいほど精力的に活動しました。
(1)古美術の保存、保護に努力(2)新しい日本画の創造(3)東洋文化の欧米への紹介。どれをとっても歴史的な画期的な活動です。

映画は、冒頭、明治時代の廃仏毀釈によって寺院や仏像が破壊されていることに心を痛める天心の姿が描かれ、フェノロサとの保存活動に触れます。しかし、この問題はここで終わってしまいます。

重要な狩野芳崖との活動もほとんど描かれません。温水洋一が芳崖を演じていたのには驚きました。

日本美術院を、茨城県の五浦に移し、新しい日本画を模索する時代が詳細に描かれます。横山大観、菱田春草、下村観山、木村武山の苦闘ぶりは描かれますが、天心の幅広い活動はあまり触れられません。

多方面で活躍し、波瀾万丈の生涯なので全貌を浮き彫りにするのは難しかったかもしれませんが、やや散漫な印象を残します。ただ、絵画に匹敵するような美しい自然を丁寧に描いているところは好感が持てました。

この作品は、復興支援映画という位置づけですが、日本美術という概念を創りあげ、世界的視野からアジアを見つめた岡倉天心の取り組みは、日本全体にとって振り返るべき歴史だと思います。新しい日本画の影響は、日本のアニメにも脈々と生き続けています。

|

« 「清須会議」剛力彩芽の不気味な笑いにやられました | トップページ | 「武士の献立」もてなし料理のの現代的な意味 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/1152/58991541

この記事へのトラックバック一覧です: 「天心」岡倉天心の取り組みは、日本全体にとって振り返るべき歴史:

« 「清須会議」剛力彩芽の不気味な笑いにやられました | トップページ | 「武士の献立」もてなし料理のの現代的な意味 »