「清須会議」剛力彩芽の不気味な笑いにやられました
書き忘れた映画「清須会議」についても、忘れないうちに書いておきます。三谷幸喜が、2012年に『大根性』以来17年ふりに出版した本格小説を自ら映画化しました。
本能寺の変で織田信長が亡くなり、筆頭家老の柴田勝家と羽柴秀吉が後見争います。跡継ぎを決めるための清須会議が開催されることになり、複雑な人間関係が描かれて行きます。
キャスティングの豪華さは特筆すべきです。それぞれの演技合戦になって、物語としてのまとまりを損ねる場面もありますが、今回はなんとか収まっていました。
柴田勝家役・役所広司と羽柴秀吉役・大泉洋の演技合戦は、なんと大泉洋が役所広司を上回る不思議な貫禄を見せます。柔軟な政治テクニックを駆使した秀吉役に、ぴったりだったのかもしれません。
この映画の面白さは、清須会議で跡継ぎが決まった後にあります。男たちの戦いの陰にいた女たちが前面に出てきます。お市は、勝家、秀吉双方から好意を向けられていることに気づいていて、秀吉への恨みを晴らすために勝家を利用します。お市役の鈴木京香が鬼気迫る演技を見せます。笑ったときのお歯黒が怖いです。
しかし、それを上回る怖さを見せたのは松姫役・剛力彩芽です。最初出てきたときに時代劇に合わないなあと思っていたのですが、最後の勝ち誇った不気味な笑いにやられました。
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