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2014.01.25

ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2014を紹介します

今日25日午前10時から11時まで、三角山放送局の「シネマキックス」を担当します。インターネットでも聞けます。2月27日開催のゆうばり国際ファンタスティック映画祭2014を紹介します。音楽だけでなく映画にも造詣が深くラジオ好きだった大瀧詠一をしのび、「ナイアガラ・カレンダー」を特集します。
http://www.sankakuyama.co.jp/

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2014.01.24

「ルートヴィヒ」現実の戦争と理想の平和、芸術に悩み抜く姿

「ルートヴィヒ」は、「狂王」と呼ばれたルートヴィヒ2世の生涯の映画化です。ルキノ・ヴィスコンティ監督の傑作「ルードウィヒ/神々の黄昏」の後に、果敢な挑戦をするものだと思いましたが、リヒャルト・ワーグナー生誕200周年を記念して企画された作品です。ルートヴィヒとワーグナーのドラマだけでなく、現実の戦争と理想の平和、芸術に悩み抜く姿が描かれます。「ルードウィヒ/神々の黄昏」には及びませんが、いろいろと考えさせられる映画です。

15歳で歌劇『ローエングリン』を観たことでワーグナーを崇拝するようになったルートヴィヒは、芸術の世界に心酔して行きます。しかし、1864年、父王の急逝により18歳で王座に就きます。ワーグナーを宮廷に招き、「ワーグナーを聴けば敵は武器を捨てる」と信じて、国費をワーグナーにつぎこみます。戦争の時代に、武器よりも楽器を信じたルートヴィヒの悲劇が胸に迫ります。

大臣たちに押し切られてワーグナーを追放し、戦争に負けて多くの犠牲者を出した後、苦悶したルートヴィヒは芸術の世界へと逃避します。ワーグナーの世界を具現化したノイシュヴァンシュタイン城などを建設します。この夢のような城は、ルートヴィヒの死後すぐに一般公開され、多くの観光客を集めました。今でもドイツ最大の観光スポットになっています。

ルートヴィヒ2世を演じているのは1984年にルーマニアで生まれ、現在はドイツで活躍している、ソリストで舞台人であるザビン・タンブレア。映画ではまだ新人です。アーティストらしい、折れてしまいそうな精細さがあって、それなりに適役だと思いました。対するワーグナー役はエドガー・セルジュ。政治に口を出すワーグナーのこうかつさを見事に演じていました。

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「ゼロ・グラビティ」前人未到の世界

「ゼロ・グラビティ」についても忘れない宇土地に書いておきます。。宇宙での船外活動中に、想定外の事故によってスペースシャトルを失ったライアン・ストーン博士と、ベテラン宇宙飛行士マット・コワルスキーを描いています。

 オープニングから17分に及ぶ超長回しの映像によって、私たちも宇宙空間に飲み込まれて行きます。次々と襲う危機。ハリウッドのジェットコースター映画のようでいながら、そこを突き抜けて前人未到の世界を切り開きました。

 2013年に観ていたら、ベスト1にしたと思います。全く隙のない脚本とリアリティ溢れる映像。サンドラ・ブロックの熱演とともに、アルフォンソ・キャアロン監督の並み並みならぬ力量に痺れました。91分と短めの作品ですが、緊張の連続なので肩が凝ります。見終わって、どっと疲れが出ました。
 
第86回アカデミー賞で、作品賞など最多10部門にノミネートされています。第86回アカデミー賞の受賞式は、3月3日です。

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2014.01.22

「武士の献立」もてなし料理のの現代的な意味

「武士の献立」は、加賀藩の料理担当武士・舟木伝内と息子が残したレシピ集「料理無言抄」を題材に、江戸時代に包丁侍として料理の腕を振るった武家に嫁いだ主人公を描いています。加賀藩は最高の食材と技術を駆使して将軍家をもてなすことで、安定を得ていました。もてなし料理の意味。それは、現代にも引き継がれていると思います。

「釣りバカ日誌」シリーズの朝原雄三が監督を務めています。そつのない展開は、安定感があります。気の強い主人公・春を上戸彩、年下の夫・舟木安信を高良健吾が演じています。上戸彩の演技は落ち着きがあり俳優としての成長を感じます。舟木伝内役・西田敏行の味わいのある演技も収穫でした。

当時の料理が、庶民から武家まで、制約のある中で、かなりのこだわりを持って作られていたことを知ることができます。すばらしい料理がたくさん登場しますが、見せ方がいまいちなので、おいしさが伝わってきません。

残されたレシピ集は、素材を生かし味覚を引き出す調理法、栄養価まで考えた内容でした。料理とレシピを対比させて描く場面などがあれば、より伝わったかもしれません。

夫婦の絆の深まりを丁寧に描き、血なまぐさい加賀騒動に巻き込まれるシリアスな展開もあり、映画としては、まずまずの出来でした。しかし、「恋文」というエンディング曲が余韻をぶちこわしました。映像と反対の雰囲気の曲を採用するというケースはありますが、ここではマイナス効果しか生まれていません。どうして採用したのか、全く理解できません。

「武士の献立」の主題歌「恋文 / Chara(チャラ)」
http://music-net.net/bushikondate-chara/

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「天心」岡倉天心の取り組みは、日本全体にとって振り返るべき歴史

岡倉天心の没後100年の節目を記念した映画「天心」を観ました。松村克弥監督です。岡倉天心の半生が映画化されたことを喜びたいと思います。

岡倉天心は50年の生涯で信じがたいほど精力的に活動しました。
(1)古美術の保存、保護に努力(2)新しい日本画の創造(3)東洋文化の欧米への紹介。どれをとっても歴史的な画期的な活動です。

映画は、冒頭、明治時代の廃仏毀釈によって寺院や仏像が破壊されていることに心を痛める天心の姿が描かれ、フェノロサとの保存活動に触れます。しかし、この問題はここで終わってしまいます。

重要な狩野芳崖との活動もほとんど描かれません。温水洋一が芳崖を演じていたのには驚きました。

日本美術院を、茨城県の五浦に移し、新しい日本画を模索する時代が詳細に描かれます。横山大観、菱田春草、下村観山、木村武山の苦闘ぶりは描かれますが、天心の幅広い活動はあまり触れられません。

多方面で活躍し、波瀾万丈の生涯なので全貌を浮き彫りにするのは難しかったかもしれませんが、やや散漫な印象を残します。ただ、絵画に匹敵するような美しい自然を丁寧に描いているところは好感が持てました。

この作品は、復興支援映画という位置づけですが、日本美術という概念を創りあげ、世界的視野からアジアを見つめた岡倉天心の取り組みは、日本全体にとって振り返るべき歴史だと思います。新しい日本画の影響は、日本のアニメにも脈々と生き続けています。

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「清須会議」剛力彩芽の不気味な笑いにやられました

書き忘れた映画「清須会議」についても、忘れないうちに書いておきます。三谷幸喜が、2012年に『大根性』以来17年ふりに出版した本格小説を自ら映画化しました。

本能寺の変で織田信長が亡くなり、筆頭家老の柴田勝家と羽柴秀吉が後見争います。跡継ぎを決めるための清須会議が開催されることになり、複雑な人間関係が描かれて行きます。

キャスティングの豪華さは特筆すべきです。それぞれの演技合戦になって、物語としてのまとまりを損ねる場面もありますが、今回はなんとか収まっていました。

柴田勝家役・役所広司と羽柴秀吉役・大泉洋の演技合戦は、なんと大泉洋が役所広司を上回る不思議な貫禄を見せます。柔軟な政治テクニックを駆使した秀吉役に、ぴったりだったのかもしれません。

この映画の面白さは、清須会議で跡継ぎが決まった後にあります。男たちの戦いの陰にいた女たちが前面に出てきます。お市は、勝家、秀吉双方から好意を向けられていることに気づいていて、秀吉への恨みを晴らすために勝家を利用します。お市役の鈴木京香が鬼気迫る演技を見せます。笑ったときのお歯黒が怖いです。

しかし、それを上回る怖さを見せたのは松姫役・剛力彩芽です。最初出てきたときに時代劇に合わないなあと思っていたのですが、最後の勝ち誇った不気味な笑いにやられました。

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2014.01.20

映画「天心」(松村克弥監督)を観ました

岡倉天心の没後100年の節目を記念した映画「天心」(松村克弥監督)を観ました。映画の感想は、後日まとめるとして、まずは岡倉天心の半生が映画化されたことを喜びたいと思います。

岡倉天心は50年の生涯で信じがたいほど精力的に活動しました。
(1)古美術の保存、保護に尽力(2)新しい日本画の創造(3)東洋文化の欧米への紹介。どれをとっても歴史的な画期的な活動です。
英文による「茶の本」(1906年)は、今でも輝き続けています。私が若くして最初に読んだとき、次の文章が心に刺さりました。この文章は、年を重ねるにつれて重みを増して行きました。
 「西洋人は、日本が平和な文芸にふけっていた間は、野蛮国と見なしていたものである。しかるに満州の戦場に大々的殺戮さつりくを行ない始めてから文明国と呼んでいる。近ごろ武士道――わが兵士に喜び勇んで身を捨てさせる死の術――について盛んに論評されてきた。しかし茶道にはほとんど注意がひかれていない。この道はわが生の術を多く説いているものであるが。もしわれわれが文明国たるためには、血なまぐさい戦争の名誉によらなければならないとするならば、むしろいつまでも野蛮国に甘んじよう。われわれはわが芸術および理想に対して、しかるべき尊敬が払われる時期が来るのを喜んで待とう」

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2014.01.15

原発が途方もないリスクと分かっていながら、変えることのできない今の日本こそが病んでいるのです

反原発は、イデオロギーの問題ではありません。思想の問題ではありません。経済の問題でもありません。 命の問題です。かけがえのない子供たち一人一人の問題です。原発が途方もないリスクと分かっていながら、変えることのできない今の日本こそが病んでいるのです。

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2014.01.12

電子書籍・希望のかたち-「進撃の巨人」と「まどか☆マギカ」Kindle版。99円キャーペーン中です

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2014.01.09

2014年も、Kindleデビューを応援します

2014年も、Kindleデビューを応援します。電子書籍「登ろう! Kindleストア」増補版。
http://www.amazon.co.jp/dp/B00DSPPM20

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電子書籍・希望のかたち-「進撃の巨人」と「まどか☆マギカ」Kindle版。貸し出しもしています

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