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2013.12.08

■「かぐや姫の物語」は素朴で原作通りに見えますが、恐ろしい野心作です

アニメ「かぐや姫の物語」は、童話の「かぐや姫」ではなく「竹取物語」を元にしています。「竹取物語」は「かぐや姫の物語」とも呼ばれていました。子供向けの作品ではありません。一見、素朴で原作通りに見えますが、さりげない改変が仕込まれた恐ろしい野心作だと思います。

アニメ「かぐや姫の物語」のキャッチコピーは「姫の犯した罪と罰」ですが、この作品の魅力は謎解きではありません。アニメ表現の独特の空気を吸い、空気感に包まれる時間こそが、この作品の一番の魅力だと思います。「罪と罰」は分かりやすい客寄せのコピーです。

アニメ「かぐや姫の物語」は、二階堂和美の歌う「いのちの記憶」が主題歌です。この曲も良いのですが、作品の中で何度も歌われているわらべうたの「鳥 虫 けもの 草 木 花  春 夏 秋 冬 連れてこい」という歌詞がとても印象に残ります。作品のテーマとも深く関わります。

月の世界からかぐや姫を迎えに来る場面で流れる「天人の音楽」は、「わらべうた」とは対照的な美しさに満ちてます。「わらべうた」は身体にしみてきますが、「天人の音楽」には身体を空っぽにされます。底抜けに明るく同時に暗い音楽です。

高畑勲監督のアニメ「かぐや姫の物語」は制作に8年かかりました。独特な作画に時間がかかったのだと思います。宮崎駿監督は「かぐや姫の物語」を観た後、「この映画で泣くのは素人だ」と言ったそうです。しかし、かなり刺激を受けたようで、緻密な漫画を描いているそうです。

「竹取物語」は日本最古の物語ですが、良くいわれるように世界最古のSFではないです。ギリシャの方が古いです。日本のSFが評価されていなかった時代に注目されるためにPRされたとか。「竹取物語」は伝承の物語を巧みに使ってまとめた体制批判の作品です。

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