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2013.12.08

■映画「四十九日のレシピ」感動が押し寄せます

タナダユキ監督が伊吹有喜(いぶき・ゆき)の小説「四十九日のレシピ」を映画化しました。妻の乙美を突然亡くして生きる気力を失った良平のもとに、離婚を決意した娘の百合子が戻ってきます。このふたりの再生が、不思議なタッチで静かに繊細に描かれていきます。感動が押し寄せます。

四十九日までの家事を乙美から頼まれたという、ロリータファッションに身を包んだ良い少女イモが登場します。心に傷を持ちながらも元気に振る舞う少女は、乙美が残したレシピの存在を知らせます。厚化粧で最初は気づきませんが、二階堂ふみの芸達者ぶりが堪能できます。

良平役の石橋蓮司は、妻を失った深い悲しみに耐えながら娘を気遣う渋い演技を見せます。石橋蓮司は、いつも安定していますね。百合子役の永作博美は、相変わらず可愛くて、しかも得体のしれない存在感を放ちます。大竹しのぶの世界に近づいているのかもしれません。

良平の姉役として、子供のいない百合子に、ずけずけと本音をまくしたてる淡路恵子の貫禄はさすが。
いわゆる嫌われ役ですが、四十九日の大宴会ではクライマックスで美味しいところを持っていってしまう得な役でした。こういう俳優は貴重ですね。

安藤裕子が歌う「四十九日のレシピ」の主題歌「Aloha 'Oe アロハオエ」が、静かに心に溶けていきます。この映画には、不思議とハワイアンが似合います。フラ・ファン必見の作品でもあります。

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