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2013.08.13

■「欲望のバージニア」

ジョン・ヒルコート監督。「欲望のバージニア」という邦題は、賛否が分かれています。原題は「LAWLESS(無法)」。このままでは、映画のイメージが分かりません。苦肉の策としての「欲望のバージニア」。関心をひくという点では、私は、まあ及第点ではないかと思います。

禁酒法時代のアメリカが舞台です。西部劇とギャング映画の狭間にあたる珍しい時代にスポットを当てています。そして、猥雑な時代の匂いが漂う映像。映像から時代が濃厚に匂ってくる作品は、そう多くはありません。そういう意味でも注目されていい映画です。

密造酒の世界で名をはせた実在の3兄弟の生きざまを描いたドラマです。トム・ハーディが、次男フォレストをどっしりとした存在感で演じています。男くささがたまりません。最後はギャグもかまします。「不死身の兄弟」というだけあって、死んで当然な場面でも死にません。

法外な賄賂を求め3兄弟と対立する特別補佐官レイクスをガイ・ピアースが怪演します。なんという憎たらしい悪役ぶりでしょう。俳優としての力量を感じます。ちょい役で登場するゲイリー・オールドマンも、渋いです。豪華キャストの演技に眼がくらみます。

男たちだけでなく、女たちも魅力的です。シカゴから来た訳ありの過去を持つ女性マギー役のジェシカ・チャステインが、なんとも言えない当時の雰囲気を醸し出しています。牧師の娘バーサを演じたミア・ワシコウスカは「イノセント・ガーデン」以上にきらめいています。

シンガー・ソングライターで作家、脚本家、画家、俳優と、とんでもなく多才なニック・ケイヴが、今回は脚本と音楽を担当しています。映画の脚本を手掛けるのは「欲望のバージニア」で3作目。映像に寄り添うようでいながら、仕掛けに富んだ音楽は、とても心地よかったです。

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