« 電子書籍「登ろう! Kindleストア」は、持続的な交流の象徴・会員証です | トップページ | ■映画「奇跡のリンゴ」 »

2013.07.22

■劇場アニメ「風立ちぬ」

劇場アニメ「風立ちぬ」は、宮崎駿監督の「崖の上のポニョ」(2008年)以来5年ぶりの作品。宮崎監督が模型雑誌「月刊モデルグラフィックス」で連載していたコミックが原作です。宮崎監督が描きたいと思っていた世界を渾身の力を込めて描いているという感じです。

近年の宮崎アニメは、物語が奔放にふくれあがる傾向にありましたが、今回はゼロ戦設計者の堀越二郎の人生を軸に戦争に突入していく1920年代の日本を舞台にしているので、ドラマとしての枠がしっかりしていました。悲恋には泣かされます。宮崎アニメで一番泣きました。

冒頭の夢のシーンは、いかにも宮崎作品。気持ちの良い不思議な世界に引きつけられます。飛行機をめぐる夢や幻想シーンは、宮崎ワールド全開。関東大震災のシーンの独創性にうなりました。天才性が全開です。そのほか、これまでにないアニメ表現がたくさん登場します。

宮崎駿監督の飛行機への屈折した思いが盛り込まれています。美しい飛行機への憧れと、飛行機が戦闘機として戦争に使われるという歴史的な事実の間で、葛藤します。飛行機のプロペラ音などを人の声を加工して表現したのもユニークでした。

「新世紀エヴァンゲリオン」の庵野秀明監督が、主人公・堀越二郎の声優を担当している点が大きく取り上げられています。確かな素人くさいですが、物語が進むうちに、朴訥さや柔らかさが魅力に感じられてきます。話題づくりのためのミスキャストではなかったと思います。

高畑勲監督の「かぐや姫の物語」の予告編を観ました。実験映画のような斬新なアニメーションに驚きました。私は、アニメのショートフィルムをたくさん観ているので、さまざまな表現に慣れていますが、長編作品で、あれほど大胆で繊細な表現に出会うとは思いませんでした。

|

« 電子書籍「登ろう! Kindleストア」は、持続的な交流の象徴・会員証です | トップページ | ■映画「奇跡のリンゴ」 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/1152/57844370

この記事へのトラックバック一覧です: ■劇場アニメ「風立ちぬ」:

« 電子書籍「登ろう! Kindleストア」は、持続的な交流の象徴・会員証です | トップページ | ■映画「奇跡のリンゴ」 »