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2013.06.02

■映画「じんじん」

札幌の映像技術会社プリズムが制作した映画「じんじん」が、札幌、旭川で先行公開されています。絵本による街づくりを進めている剣淵町を舞台にした作品。企画・主演した大地康雄は、前作「恋するトマト」の上映会で剣淵町を訪れ、絵本を通じた大人と子どものつながりに感動し、映画化を切望しました。

4月12日に札幌市内のホテルで会見した大地康雄は、剣淵町民の協力に感謝するとともに、各地で開いた試写会での感想を紹介しました。「悪人が一人も出てこない映画で感動したのは初めてと、言われた。心の底から素直に涙が出てきたという感想も、いただいた。まさに絵本の力だと思う」

「じんじん」という題名は、感動をそのまま表現したものですが、ことさら感動を押し付けるタイプの映画と誤解されかねない面も持っています。押し付けがましい映画ではありません。一歩ひいて、静かな余韻を残すタイプの作品です。涙は静かに流れます。

シアターキノで観ましたが、劇場の雰囲気が違います。松島や剣淵の風景の美しさに感嘆し、大地康雄の軽妙な演技に大笑いします。作品と同じような、終始温かく柔らかな空気が流れています。静かな作品ですが、末永く愛される映画になると思います。

人と人の絆を描いたこの作品は、大きな配給会社に頼ることなく、人と人、町と町をつなぐかたちで、道内だけでなく、全国的に上映活動が広がっています。絵本の持つ力と映画の持つ力が合わさり、ソーシャルメディアとして機能しているとも言えそうです。

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コメント

子供の通う学校で読み聞かせ活動をPTAで行っています。「じんじん」この映画観たいです。できたら子供たちにも。道東にはこないでしょうかね。

投稿: ange | 2013.06.05 08:59

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