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2013.05.06

■「めめめのくらげ」


日本を代表する世界的な現代アーティスト村上隆。その村上隆が全力投球したと語る、初監督長編映画が「めめめのくらげ」です。英訳が「Jellyfish Eyes」。「東京残酷警察」の西村喜廣監督と組んで制作したCGアニメと実写を融合させたファンタジー作品です。

作品タイトルは、たくさんの目がモチーフになっている2004年発表の同名絵画から付けられています。「社会からあなたが見られている」というメッセージです。つげ義春の漫画「ねじ式」の冒頭に出てくる「メメクラゲ」の誤植問題とは、直接関係ありません。

CGキャラ造形は、さすがにうまいです。CGキャラの個性的なフレンドが闘う格闘戦は、なかなか見せます。しかしストーリー展開、脚本は、見ていて疲れてしまうほど突っ込みどころ満載です。いくら多才でも、デザイン力だけでは映画的な魅力は引き出せません。

村上隆監督は、東日本大震災の影響、子供のいじめ問題、新興宗教問題などなど、いろいろなテーマを盛り込んでいますが、残念ながら映画としてまとまりきれていません。ただ、西村喜廣監督と組んだことで、B級映画的ないかがわしい面白さは漂います。

村上隆監督は「日本では、マンガ、映画、アニメーションなど、日本人の心性にフィットするメディアを選ばないと、遠くまで届かない。チェスでチャンピオンになった人間が将棋のルールを学び直して、改めて勝負するということを映画でしようと思ってます」と話しています。
 
「めめめのくらげ」のエンドロールの後に、スリリングに編集された「めめめのくらげ2」の予告編が流れます。良くあるジョークぽいですが、けしてジョークではありません。2014年公開予定。じつは「めめめのくらげ」は3部作なのです。

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