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2013.02.17

■映画「脳男」人間は変わり得るのかというテーマをキリキリと深めています

瀧本智行(たきもと・ともゆき)監督の「脳男」は、日本テレビ放送網開局60周年・日活創立100周年記念作品。冒頭のバス爆破直後のシーンが不自然すぎ、その後の展開も大袈裟過ぎるので、豪華キャストによるB級映画として楽しむしかないかなと思って観ていました。

しかし、生田斗真演じる鈴木一郎が、緑川紀子の乗っている車のガラスを素手でなぐって割るシーン以降は、スリリングな展開を見せます。うまくまとめられてはいないものの、人間は変わり得るのかというテーマをキリキリと深めています。共感はできないけれど体感できる映画です。

深いトラウマを抱える精神科医役の松雪泰子が、実質的な主役だと思います。彼女の信念が崩れていく過程と鈴木一郎の謎が明らかになる過程がクロスします。絶望的なようで、その絶望自体がかすかな希望かもしれないと思わせる見事な結末でした。

生田斗真は、感情の無い主人公を演じるために、2012年1月から役作りのために半年かけ、格闘技の稽古、身体作りのための食事制限やトレーニング、引きこもり生活も行なったことを、2013年1月17日に行われた完成披露試写会で明らかにしました。気迫は伝わってきます。

二階堂ふみの大げさにも見える狂気の演技は、評価が分かれるでしょう。しかし、突き抜けた表現も感じました。鬼気迫るものがあります。あまりにも過酷な撮影環境に、監督に殺意を持ったと話していたのは、あながち嘘ではないのかもしれません。

「ヒミズ」で2011年ベネチア国際映画祭最優秀新人俳優賞をW受賞した染谷将太(そめたに・ しょうた)と二階堂ふみは、「悪の教典」に続いて今回も共演。しかし、ふたりとも猟奇殺人者にキャスティングした制作スタッフの悪意は、ちょっと鳥肌ものです。

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コメント

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投稿: Pharmg426 | 2013.02.28 02:33

自分も昨日「脳男」観てきました。
バス爆破直後のシーンは自分も違和感を覚えましたし、他にも地下駐車場でのバトル?の後、江口洋介がいるのに、何事もなく逃げられていることとか、いくつか違和感や疑問を覚えました。
たしかに松雪が実質的な主人公っぽかったですね。
生田は好きじゃなかったけど、良かったと思います。
それにしても、見終わったあとの虚しさが・・・。
最近、ハッピーエンドな映画を見てないなぁ。

投稿: 須内 | 2013.02.18 06:53

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