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2013.01.12

■トム・フーパー監督の「レ・ミゼラブル」

トム・フーパー監督の「レ・ミゼラブル」。前評判どおり、劇場で観るべき傑作ですが、すぐには映画評を書けませんでした。158分の大作に、文字通り圧倒されました。なぜ、これほど心を揺さぶられたのか、ずっと考えていました。

誰もが知っている「ああ無情」のストーリー。しかもフルミュージカル。名作ミュージカルの映画化。普通は、ちょっと敬遠してしまいますよね。でも観終わると、初めて小説「ああ無情」を読んだときのような、全身を貫くような深い感動が訪れました。

ラストで登場人物全員がバリケードの上で旗を振り、町並みを背景に「民衆の歌」が流れます。舞台劇の感動と映画の感動が重なる見事なシーン。この作品全体が、舞台劇と映画の絶妙な融合によって感動を盛り上げていることが分かります。

トム・フーパー監督は、ミュージカル映画としては異例の撮影現場でピアノ伴奏に合わせて歌うライブレコーディング方式を採用しました。舞台のキャリアがある俳優を集めとは言え、すさまじい迫力でした。クローズアップの多様も効果的でした。

なかでもファンティーヌ役のアン・ハサウェイは、異様なまでの熱演を見せます。「ダークナイト ライジング」でのキャットウーマンの魅力とはまったく別の存在感。「夢
やぶれて」の熱唱には言葉を失いました。その女優魂に頭が下がります。

ハサウェイは「着飾ってレッドカーペットに立つよりも、スクリーンでみじめな姿を見せている方がよぽど興奮する。これからも女優として、やったことがないテリトリーのものに挑戦したい。とにかく、いちばん厳しく難しい役柄にチャレンジしたい」と話しています。

ジャン・バルジャン役ヒュー・ジャックマンの切実さに対し、ジャベールを演じたラッセル・クロウは感情の起伏、苦悩が浅いと感じました。だからラストがやや唐突です。ただ、バリケードで死んだ少年の胸にジャベールがメダルを置くシーンは印象的でした。

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