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2013.01.07

■「チキンとプラム~あるバイオリン弾き、最後の夢~」


「チキンとプラム~あるバイオリン弾き、最後の夢~」は、自伝的コミック「ペルセポリス」がベストセラーになった女性アーティスト、マルジャン・サトラピが、コミック「チキンのプラム煮」を初めて実写化した作品です。なぜ邦題を同じ「チキンのプラム煮」にしなかったのかは謎。

舞台は、1950年代のテヘラン。イラン・イスラム革命以前の話なので、女性はチャドルやスカーフで顔を隠していません。ファンタジックなストーリーと色彩が印象的ですが、いかがわしい雰囲気も漂っています。前半は、もたつき感もありますが、真相が明らかになるラストのキレは見事です。

恋人イラーヌ役のゴルシフテ・ファラハニが、とにかく美しい。イラーヌはイランの象徴でしょうか。死の天使の名前が「アズラエル」とイスラエルに似ているなど、登場人物の名前にはいろいろな意味を込めているようです。ただ、中東の歴史に詳しくないと、すぐには分かりません。

天才的なバイオリニストの師匠から譲り受けたバイオリンを、逆上したとはいえ妻がバラバラに壊すというシーンに違和感を覚えました。バイオリニストは絶望して絶食して死にます。あまりにも身勝手なバイオリニストよりも、夫を愛していた妻の不自然な行動がひっかかりました。

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