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2012.12.13

■「声をかくす人」

「声をかくす人」は、ロバート・レッドフォードが、「大いなる陰謀」以来5年ぶりに監督した歴史ドラマです。南北戦争終結直後の1865年4月14日。第16代アメリカ合衆国大統領エイブラハム・リンカーンが暗殺されます。国中が動揺する中、共謀者として8人が逮捕され、軍事法廷が開かれます。

 リンカーン大統領暗殺の罪でアメリカ合衆国政府によって処刑された初めての女性メアリー・ラサットの隠された真実を描きます。無実を主張する下宿屋の女主人・メアリーの弁護を、北軍の英雄であるフレデリックが引き受け、彼女の無実を信じて、公正とはいえない軍法会議で真相に迫ります。

最初から「全員死刑」が決まっていた裁判。犯人達の早期処刑で北部市民の報復感情を満たし、南軍残党抵抗の機運を削ぐ狙いがありました。「国の団結のため」にメアリーは、殉教者のように死んでいきます。その姿を、感情を押し殺し、ドキュメンタリーのようにとらえています。

アメリカの史実をもとに歴史的に正確な映画作りをモットーとするアメリカン・フィルム・カンパニー(TAFC)によって製作されました。光源もガス灯、灯油、ろうそくの光など、当時使っていたものにしぼっています。絞首刑のシーンも当時と全く同じにしたといいます。

ロバート・レッドフォードは「歴史は素晴らしい物語の情報源であり、しばしば現代と関係している。歴史の中に入ると、一般的に認められ語られてことが、必ずしも"本当"の物語ではないことに気づく。知っていると思っている物語の下に、別の物語がある」と話しています。

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