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2012.10.21

■劇場版アニメ「魔法少女まどか☆マギカ」

テレビ放送中から、すごいすごいと言い続けてきたアニメ「魔法少女まどか☆マギカ」。放送終了から1年半経ちました。そして待望の劇場版が公開され、前編、後編とも、公開初日に観ることができました。感無量でした。
 TVアニメ「魔法少女まどか☆マギカ」は、2011年を代表するアニメと評されていますが、私にとっては、10年に1度出会うか出会えないかの傑作です。心の琴線に触れました。2011年12月に第15回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門で大賞を受賞しています。

TVアニメは、原作ものが大半ですが、この作品はオリジナルです。だから、テレビ放送のとき、先が分かりません。予想を超える展開に毎回驚かされ続け、最後に大きな感動がやってきました。Twitterなどで次回の内容を予想しあうという新しい楽しさも体験しました。

 主人公のかなめまどかは、平凡な中学2年の女の子です。かわいい小動物きゅぅべえから「「願い事をなんでもかなえるから、僕と契約して、魔法少女になってよ」と頼まれます。魔法少女は、悪い魔女と闘う正義の存在。普通なら、すぐに主人公は魔法少女になりますが、物語は予想をくつがえして進みます。明るかったストーリーは、絶望的な展開をしていきます。そして、人類史、宇宙史が解き明かされていきます。

 このアニメの魅力は、虚淵玄(うろぶち げん)の独創的なストーリーだけではありません。制作のシャフトの、並外れた力量がなければ、ここまでの傑作にはなりませんでした。蒼樹(あおき)うめが担当した少女たちの愛らしくてかわいいキャラクター作画、梶浦由記のシンフォニックな広がりのある音楽、そして劇団イヌカレーが担当した魔女や異空間のシュールなデザイン。それら異質な表現が、絶妙なバランスで融合し、これまで観たことのないアニメになっています。新房昭之(しんぼう・あきゆき)監督の力技です。監督は、スタッフに詳しい内容を教えずに作業をさせたといいます。

劇場版の監督は、テレビ版のディレクター(みやもと ゆきひろ)。新房昭之は総監督です。

前編「始まりの物語」は、約130分。 カットされたシーンもありますが、TVシリーズの1-8回です。期待を裏切らないクオリティーでした。女性の観客が多くて驚きました。3割以上は女性だったと思います。

テレビで「魔法少女まどか☆マギカ」を観て、大きなスクリーンで観たいと、劇場版公開を夢見ました。それが実現して、本当に夢のようです。たんなる総集編ではありません。大画面にあわせて映像のクオリティが上がり、こまかな修正が行われています。音楽も迫力を増しました。

TV放送の時は、翌週にどのような展開になるのかを想像していました。6日に劇場版「魔法少女まどか☆マギカ」前編を観た後、13日に公開される後編「永遠の物語」の内容を想像することは、TV放送時以上に楽しいことでした。後編はTVシリーズの9-12話部分が中心にるので、かなり厚みが増すと予想していました。

劇場版の後編を観た後、数日間感動に包まれていました。結末は変わっていません。全体を再編集するとともに、印象的なシーンやカットが付け加えられて、奥行きが増しました。あらためて、この作品のすごさを実感しました。

新作は2013年公開予定。タイトルは「叛逆の物語」です。エンドロールの後の、新作の予告編がうま過ぎます。後編の後の物語になると推測できます。切れ切れの謎めいた会話に、妄想が膨らみます。

「魔法少女まどか☆マギカ」は、小学生以下には難しいですが、中学生なら、この作品の切実さ、奥深さを感じることができると思います。私は、中学2年生の時に手塚治虫の「火の鳥」未来編を読んで驚き、それ以来影響されています。「まどか」も観た人たちに長く影響する作品となるでしょう。

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