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2012.10.21

■「マルドゥック・スクランブル 排気」は高い水準でまとめあげた見事な完結編

「マルドゥック・スクランブル 排気」は、SF作家・冲方丁(うぶかた・とう)の第24回日本SF大賞受賞作品「マルドゥック・スクランブル」を劇場用長編アニメーション化したシリーズ3部作の完結編です。

主人公の少女の名前はバロット( Balot)は、孵化直前のアヒルの卵を加熱したゆで卵の意味。万能ネズミの名前ウフコックは「半熟卵」の意味。題名からして「スクランブル」。卵づくしですが、なかなかのハードボイルド、大人のアニメです。

2010年秋公開の第1部『マルドゥック・スクランブル 圧縮』には、衝撃を受けました。1時間あまりの作品ですが、映像の色調と世界観がすごい。サイバーパンクアニメの快楽です。人体改造の描写も妥協していません。畳み掛けるような激しい銃撃シーンの頂点で唐突に終わります。そして本田美奈子.の清明な歌声「アメイジング・グレイス」が天上から静かに降りてきます。映像と音楽の異なる色が混ざり合い、15歳の少女バロットの屈折した心を表現していました。アニメの公開初日は、本田美奈子の命日・11月6日でした。

2011年9月公開の第2部、「マルドゥック・スクランブル 燃焼」。大胆な色彩設計を取り入れて魅力的な映像を魅せてくれましたが、アクションシーンが少なく物足りなさが残りました。「圧縮」には面白さが凝縮されていましたが、「燃焼」は十分に燃え上がりませんでした。カジノのシーンが多かったからでしょう。ただ、エンドロールで流れた本田美奈子の「アヴェ・マリア for Balot」は、まさに天上の歌声でした。「圧縮」の「アメイジング・グレイス 」以上に、心にしみました。

そして、2012年9月29日公開の「マルドゥック・スクランブル 排気」。
 バロットは、猟奇的な殺人を繰り返しているシェルの移し替えられた記憶が、彼が経営するカジノの百万ドルチップの中に隠されていることを知り、チップを手に入れるためにカジノに乗り込みます。そして、
ウフコックとの連携でチップの中の情報を手に入れます。前半は、カジノの頭脳戦です。
 そして、後半はボイルドとバロットとの目もくらむような激しいバトルが繰り広げられます。その鋭く尖った表現に魅せられます。交わされる会話は含蓄に満ち、映像表現は高い水準でまとめあげられています。
 エンドロールで流れたのは、バロット役林原めぐみの「つばさ」。熱唱していますが、残念ながら、本田美奈子の「つばさ」には及びませんでした。

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