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2012.09.19

■「夢売るふたり」

「夢売るふたり」は、「ゆれる」「ディア・ドクター」の西川美和(にしかわ・みわ)監督がオリジナル脚本で描いた長編第4作です。

市澤貫也(かんや)と妻・里子(さとこ)は、小料理屋を営んでいましたが、開店5周年を迎えた日に火事に遭いすべてを失ってしまいます。貫也は働く気力がなくなり、かつての常連客の女性と浮気をします。
里子は、夫の浮気をきっかけに、孤独な女性たち相手の結婚詐欺を思いつきます。そして、ねじれた夫婦の絆が描かれていきます。

この得体の知れない夫婦関係は、ほとんど思考実験のようです。ここに、人間のリアルを感じるまでには至りませんでした。結婚詐欺にあう、さまざまな女性たちにも、人間的な厚みが感じられません。ある意味で微妙な作品です。絶賛しなければ、人間の闇が分かっていないといわれそうな作品でもあります。

松たか子は、ホラーのレベルに達した怖さを見せます。「告白」の松たか子よりも、もっと怖かったです。阿部サダヲも、松たか子と共振しながら、不気味なまでの優しさを演じています。ふたりの演技は素晴らしいのですが、最後までもやもやとした感じが残りました。それが狙いなのかもしれません。

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