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2012.07.25

■映画「少年は残酷な弓を射る」この邦題について書くだけで、ネタバレと怒られてしまいそうです

「少年は残酷な弓を射る」は、映画「We Need to Talk About Kevin」の邦題です。この邦題について書くだけで、ネタバレと怒られてしまいそうです。また、高い評価を得ていますが、私は辛い評価です。展開が納得できません。しっくりきません。たぶん宗教の違いによるのでしょう。

リン・ラムジーが共同脚本と監督を務め、主人公の母親エヴァ・カチャドリアン役をティルダ・スウィントン、夫フランクリン役をジョン・C・ライリー、息子ケヴィンをエズラ・ミラーが演じています。スウィントンは熱演、エズラ・ミラーも妖しい魅力を放っています。

原作は、少年の母親が夫に宛てた手紙という一人称形式の小説です。映画でも主観的なシーン、宗教的な幻想シーンが繰り返されます。少年が大きな過ちを犯したことが予想できますが、その事実は、なかなか明かされません。この構成は好きになれませんね。

一番の不満は、少年の内面がまったく読めない点です。小さいころからの少年の行動が、母親への屈折した愛情によるものであるようにも見えますが、それだけでは理解できない点が多過ぎます。あたかも、オーメンのダミアンのように写ってしまいます。

作品としては悪くないのに、どうにも納得できない、しっくり来ないまま終わる作品に、たまに出会います。「少年は残酷な弓を射る」も、そういう映画でした。スウィントンのファンとしては、とても残念です。

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