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2012.05.02

■「バトルシップ」かなりトンデモ度の高い作品です

「バトルシップ」は、ユニバーサル映画100周年記念作品。ピーター・バーグ監督が、エイリアンの侵略部隊と各国の連合艦隊の戦闘を描くアクション大作ということになっています。でも、どうみても侵略部隊ではありません。一見、子供から高齢の方たちまで幅広く楽しめる作品に見えますが、かなりトンデモ度の高い作品です。

宇宙人は、地球から送ったビームに応えるようにして、地球にやってきますが、肝心の通信装置が事故で破壊されてしまいます。高度な科学力のはずなのに、すごくドジです。その装置が香港のビル街を破壊するシーンは、迫力あるCGを楽しむためのご都合主義です。

宇宙人の乗り物は海に降りますが、近くで連合艦隊の軍事演習が行われていたために、反応してバリアを張ります。そのバリアの中に残された3船の駆逐艦や戦艦が閉じ込められます。最初に攻撃したのは地球側です。宇宙人は反撃しますが、無抵抗なものには攻撃しません。

宇宙人は未知の武器を繰り出します。しかし高度な科学力があるはずなのに、地球レベルの破壊力のミサイルが主です。宇宙人の乗り物は、地球側の攻撃で簡単に破壊されます。重要なはずの遮光ガラスも、いとも簡単に割れてしまいます。

戦闘の舞台は真珠湾。地球側の指揮をとるのは、アメリカと日本です。アナログなアイデアや場当たり的な攻撃を繰り返します。緻密な作戦ではなく、勢いで戦います。浅野忠信が主役級で登場しますが、これまで観た映画の中で最低の薄っぺらな演技でした。

最近のハリウッド映画の宇宙人は、グロテスクな容姿をしていましたが、「バトルシップ」の宇宙人は人間そっくりです。それを評価する人もいますが、想像力がないだけでしょう。「エイリアン」や「プレディダー」くらいの造形力を発揮してもらいたいものです。

あっという間に地球に来ることができる科学力のはずが、戦闘力は地球と互角。容姿も人間と同じ。そして、行動パターンも人間的です。宇宙人である必要はないですね。「203高地」などの日露戦争を連想させるのは、当然です。懐古的な姿勢なのです。ミズーリ号も活躍します。

ハリウッド映画の「敵」は、その時代のアメリカが描く「敵」です。ハリウッド映画は、異質な他者を描くのが苦手なので、宇宙人ものは、どうしても手前味噌に陥ります。しかし、「バトルシップ」は究極の手前味噌とご都合主義でつくられています。

「バトルシップ」。エンドロールの後に続編へとつなぐシーンがあります。お見逃しなくというべきなのでしょうが、当たり前過ぎて、おまけにチャチな場面なので、観ない方が良いかもしれません。

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