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2011.07.03

■「クロエ」新しい表現に挑戦したアトム・エゴヤン監督

 「クロエ」は、アトム・エゴヤン監督の初のハリウッド映画。「アララトの聖母」「スウィート ヒアアフター」「秘密のかけら」など、極めて作家性の強い監督が、ジュリアン・ムーア、リーアム・ニーソンという名優を得て、新しい表現に挑戦しています。
 産婦人科医で、家庭にも恵まれた女性が夫の浮気を疑い、偶然知り合った若い娼婦クロエに夫を誘わせて、その反応を報告させる計画を思いきます。ドロドロの三角関係になるかと思いきや、予想を超えたストーリー展開。見事さに監督の術中にはまりました。
 言葉の魔術。老いに対する不安。妄想の広がり。さまざまな要素が絡み合いながら、複雑化していく人間関係を硬質なタッチで描きます。ちょっとした表情が、大きな意味を持ちます。さりげない、ラストシーンもお見逃しなく。
 「マンマ・ミーア!」でメリル・ストリープの娘役を演じたアマンダ・セイフライド。歌のうまさに驚きました。「マンマ・ミーア!」では、若さがはじけていましたが、クロエ役では、小悪魔的な魅力にあふれていて、驚きました。屈折した演技も魅せました。注目の女優です。

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