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2011.05.31

★2011年5月の映画評

■「ブラック・スワン」
 ニューヨーク・シティ・バレエ団を舞台にした、ダーレン・アロノフスキー監督の「ブラック・スワン」は、監督の熱い思いが詰まった傑作です。なんといっても映像の強さに、圧倒されます。「レクイエム・フォー・ドリーム」に近い衝撃的な映像にあふれています。ラスト近くは、ほとんどホラーのような錯乱映像。その独特な表現に、ついていけない人も多かったようです。見終わって、イメージと全然違っていたと話していた人もいました。
 ニナ役ナタリー・ポートマンの演技は、眼を見張るものがありました。10か月トレーニングして、ほとんど自分で演じています。ポートマンは努力家で、これまでも汚れ役を演じてきましたが、どこか冷めた眼で自分を分析しているところがありました。今回は、ニナと同じように殻を破り、ともに錯乱していくほどの熱演でした。
 心ならずも引退に追い込まれ、取り乱して交通事故に遭ってしまうバレリーナ・ベスを、あのウィノナ・ライダーが演じています。彼女のファンでした。落ちぶれた姿が、あまりにも痛々しくて、観ていられませんでした。
 そして、ある意味、最も恐ろしいのは、ニナの母親エリカです。バーバラ・ハーシーが怪演しています。エリカは自分が果たせなかったバレリーナの夢をニナに託し、ニナに対して屈折した過剰な愛情を注いでいます。それがニナの人格を大きくゆがめています。

■「ガンツ パーフェクト・アンサー」
実写版「ガンツ」の後編です。前編は原作に沿ったストーリーで、質感を生かしていましたが、後編は全くのオリジナルストーリー。前編の仏像との闘いのような迫力あるCGもありません。大掛かりなアクションよりも人間ドラマに主眼を置いています。客層も女性が目立ちました。
 後編は、「ガンツ」らしさが、かなり失われました。オリジナルのラストも、あまりにも小さく収めてしまいました。安易な結末に逃げました。前編は、かなり高く評価しますが、後編は認めません。

■「八日目の蝉(ようかめのせみ)」
成島出(なるしま・いずる)監督の「八日目の蝉」は、男性には、なかなか手厳しい作品です。そして、予想もしなかった結末へと連れていかれました。容赦のない過酷な展開の末に、ぱっと明るい結末がやってきます。手放しの母性賛歌。とても驚かされる作品です。 

女優たちが熱演しています。 井上真央(いのうえ・まお)、永作博美(ながさく・ひろみ)、森口瑤子(もりぐち・ようこ)が、ぎりぎりの演技を見せます。子役の渡邉このみも、うまかったです。しかし、一番印象に残ったのは、小池栄子(こいけ・えいこ)ですね。彼女は堂々とした演技が多いですが、今回は猫背で、居場所を失った女性を好演していました。なかなかの演技派です。
「八日目の蝉」を観て1か月になりますが、感動が余韻となって残っています。不思議な着地点まで連れて行かれたという実感があります。うまく言葉にできないような、生々しい場所に。角田光代の作品の映画化では、「空中庭園」(豊田利晃監督、2005年)も衝撃的でしたね。

■「大木家のたのしい旅行 新婚地獄篇」
 本田隆一(ほんだ・りゅういち)監督作品。前作の「GSワンダーランド」は、なかなかユニークな作品でしたが、本作も不思議な仕上がりです。
 結婚後、すぐに倦怠期を迎えた若い夫婦が、一泊二日の本当の地獄ツアーに出掛けます。
硬派の竹野内豊(たけのうち・ゆたか)がコメディーに初挑戦。妻役の水川あさみと、とぼけた、どたばた劇を演じます。自然なボケぶりは、見事でした。樹木希林、片桐はいり、柄本明らが、脇を固めています。
 地獄の描き方が独創的です。角のない赤鬼、青鬼はいるものの、あまり怖くなく、楽しげな「あの世」という設定です。地獄のイメージを一変させて問題作かもしれません。手の込んでいるシーンもありますが、全体に手抜き感が漂い、それを意図的なB級テイストとして楽しめるかどうかで、評価の分かれる作品です。

■「スコット・ピルグリム VS. 邪悪な元カレ軍団」。
エドガー・ライト監督の作品。 ブライアン・リー・オマーリーによるカナダのコミック作品『スコット・ピルグリム』が原作です。
一時、日本公開が危ぶまれ、公開を求める署名活動も行われました。今年のゆうばり国際ファンタスティック映画祭で先行上映された後に、一般劇場での公開が発表されました。原題は「Scott Pilgrim vs. the World」。邦題の方が、この作品のぶっ飛び感を表現しています。

すべてが、なんでもありの世界。日本のアニメやゲームの影響が色濃く反映されています。私は楽しみましたが、とんでもない展開に、置いていかれた人も多いと思います。現実と幻想がはっきり分かれていた「エンジェル・ウォーズ」と違い、境い目がないのが痛快です。
 個性的なキャスティングですが、主人公スコットと同居しているウォレス役が、あのキーラン・カルキン。いろいろと苦労したと思いますが、なかなか味のある演技を見せくれました。オープニングタイトル制作に、私の大好きな映像制作集団「シャイノーラ」が参加しているのも、すごく嬉しかったです。

■「隠された日記 母たち、娘たち」
ジュリー・ロペス=クルヴァル監督。フランスの海辺を舞台に、3世代の女性たちの苦悩を描いています。カナダで働くオドレイは、第一線で働いています。母マルティーヌは、家に併設された病院で医師として忙しく働いています。しかし再会した二人は、ぎくしゃくします。オドレイは祖父の家で、古い日記を見つけます。50年前、突然姿を消した祖母ルイーズが書いたものでした。
子供を残して突然家出したと非難された祖母の日記を発見したことで、家族の屈折した人間ドラマから一転サスペンスになります。見事な脚本です。母役のカトリーヌ・ドヌーブは、いるだけで圧倒的なオーラを発していました。

■ドキュメンタリー「イヴ・サンローラン」
1957年にディオールが52歳で急死ため、21歳のイヴ・サンローランが後継デザイナーに就任しました。翌年にはパリ・コレクションにデビューし大好評を得たが60年にディオールを解雇されます。62年、ピエール・ベルジェと共に、オートクチュール・メゾン「イヴ・サンローラン」をオープンします。
 イヴ・サンローランは「私はいつもドヌーヴをイメージしてデザインしている」と言っていました。ゲイのイヴサンローランが最も愛した女性が、カトリーヌ・ドヌーヴです。ふたりのつきあいは、ルイス・ブニュエル監督の「昼顔」でサンローランが衣装デザインを手がけたころから始まります。ドキュメンタリーの中にも、ドヌーヴが登場します。
この映画を観て、あらためてイヴ・サンローランは、アーティストだと思いました。 彼は、アーティストとしたも、美術品の収集家としても高く評価されるべき人です。 貴重な映像が、手際良く紹介されています。ただ、公私にわたるパートナーだったピエール・ベルジェの証言が中心になっているので、限界もあります。

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2011.05.16

■Twitterの影響力を示すKlout値が85に

私のTwitterの影響力を示す指数・Klout Scoreが85になりました。
フォロワー数は、現在138,932人です。
Score Analysis 85
Total Retweets 22,107
ネットワーク影響力Network Influence:93
増幅を促す能力 Amplification Probability: 74
確実なリーチ True Reach: 51000人

ちなみに
津田大介さん 88
孫正義さん 87
デーブ・スペクターさん85
NHKニュース 84
佐々木俊尚さん 83
きっこさん 83
糸井 重里さん 82
乙武 洋匡さん82
上杉隆さん 81
堀江貴文さん 80
田原総一朗さん 76
勝間和代さん 74
三木谷浩史さん 72

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2011.05.15

■「ブラック・スワン」は渾身の傑作

ダーレン・アロノフスキー監督の「ブラック・スワン」は、渾身の傑作。映像の強度に圧倒されました。「レクイエム・フォー・ドリーム」に近い衝撃的な映像にあふれています。ラスト近くは、ほとんどホラーのような美しい錯乱映像。独特な表現に、ついていけない人が多かったようです。
 ニナ役ナタリー・ポートマンの演技は、眼を見張るものがありました。10か月トレーニングして、ほとんど自分で演じています。ポートマンは努力家で、これまでも汚れ役を演じてきましたが、どこか冷めた眼で自分を分析しているところがありました。今回は、ニナと同じように殻を破り、ともに錯乱していくほどの熱演でした。
 心ならずも引退に追い込まれ、取り乱して交通事故に遭うバレリーナ・ベスを、あのウィノナ・ライダーが演じています。ファンでした。落ちぶれた姿が、あまりにも痛々しくて、観ていられませんでした。
 ある意味、最も恐ろしいのは、ニナの母親エリカです。バーバラ・ハーシーが怪演しています。エリカは自分が果たせなかったバレリーナの夢をニナに託し、ニナに対して過剰な屈折した愛情を注いでいます。それがニナの人格を大きくゆがめています。

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2011.05.03

■『魔法少女まどか☆マギカ』カフェ開店!

『魔法少女まどか☆マギカ』カフェ開店!
http://twitpic.com/4skj7i
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