« 2010年11月 | トップページ | 2011年1月 »

2010.12.31

■Twitterのフォロワーが7万人を超えました

Twitterで私をフォローしてくださっている方が、7万人を超えました。2010年という記念すべき年の大晦日に大きな節目を迎えることができました。深く深く感謝します。ありがとうございます。
2011年の課題は、Twitter、facebookなどソーシャルメディアの有効な連携です。
http://twitter.com/#!/tawarayat

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010.12.26

私の2010年映画独断ベスト10です

私の2010年映画独断ベスト10です。
私が、劇場で観た作品に限らせていただいています。「息もできない」など、たくさんの名作がありましたが、あくまで劇場で観た作品の中から、選びました。ご理解ください。

★洋画
5位■「ブライト・スター 〜いちばん美しい恋の詩」
 英国最高の詩人で25歳の短い人生を生きたジョン・キーツとファニー・ブローンの悲恋を描いた珠玉の傑作。「イン・ザ・カット」以来、6年ぶりのジェーン・カンピオン監督の長編映画は、刺繍を織り上げるような繊細で美しい作品です。絵画のように端正な映像に、何度も身震いしました。キーツの詩の巧みさ、華麗さに負けない映像美。キーツの訃報に接し息をつまらせるファニーのリアルな慟哭、喪服に身を包んでキーツの詩を口ずさむファニーの美しさは例えようがありません。監督らしい映像表現の毒や大胆さは薄れたように見えますが、キーツの親友ブラウンの複雑な屈折さに、カンピオン監督の成熟した毒を感じました。

4位■「第9地区」グロかわいいSFアクションドラマ
南アフリカ出身のニール・ブロムカンプ監督が、自作短編「アライブ・イン・ヨハネスブルグ」を長編として作り直したとてもユニークなSFアクションドラマ。
 最初は不気味だった異星人に、最後は感情移入さえしてしまう演出の見事さ。ロボット・アクションを楽しませた後には、心温まる結末まで用意しています。そして、独特な余韻が残ります。見終わった後、映画について、とても語りたくなりました。
 この作品は、ハリウッド作品ではありません。ピーター・ジャクソン製作の自主映画。だから、妥協せずに実験的な手法も盛り込みながら、爆走しています。

3位■「ゾンビランド」
ルーベン・フライシャー監督。最高に楽しいゾンビ映画です。
 最初の5分間、本当に目が釘付けになります。そして、遊園地でのバトルシーンは歴史に残る名場面です。恐怖とコメディとハートウォームが絶妙に混ざり合い、新しいゾンビ映画の傑作が誕生しました。
 ゾンビ映画としては、『ドーン・オブ・ザ・デッド』を超えて北米トップの成績。続編が企画中です。楽しみです。

2位■「トイ・ストーリー3」
ピクサーとは、長いお付き合いです。ピクサーは、いつだって期待を裏切りません。 初めてCGアニメ「トイ・ストーリー」を見たときの感激は、今でも忘れません。新しいアニメの時代を感じました。「トイ・ストーリー2」も、とても良くできていました。
そして「トイ・ストーリー3」。見た後の満足感といったら。子供たちがいっぱいで、満員の劇場で笑ったり、ハラハラしたり。最高に楽しい時間を過ごしました。 クライマックスでのリアルな、あまりにもリアルなCGに驚きました。
時間をかけて練られた絶妙なストーリーの素晴らしさだけでなく、楽しいアイデアが自然な形で盛り込まれています。登場する人形たち、人形ひとりひとりへの、制作者の愛情が伝わってきます。 それが、作品を何倍も魅力的にしていました。

1位■「[リミット]」
「[リミット]」は、隙のない素晴らしい脚本と演出でした。90分間、息苦しいほどの緊張が続きます。主人公は終始閉じこめられた棺の中だけなのにもかかわらず、映画的な面白さに溢れています。
イラク戦争をテーマにしたスペイン映画。アメリカ経済の歪んだ姿をあぶりだし、静かに戦争の理不尽さ、悲惨さを訴えた作品です。携帯電話の使い方がとても巧みです。
今は、CGでどんな表現も可能になっていますが、こういうとても限られた設定で、いろいろと想像させるという手法も、映画の醍醐味です。

次点■「インセプション」なぞに満ちて大仕掛けですが、肩すかし感も残りました。
■ヤン・クーネン監督の「シャネル&ストラヴィンスキー」とても贅沢で気品に満ちた作品でした。
※5月に観た■「動くな、死ね、甦れ!」は、映画的な奇跡としか例えようがない体験でした。
■「トロン:レガシー」はIMAX3Dアトラクションとして、大いに楽しみました

★邦画
5位■「おとうと」
山田洋次監督の10年ぶりの現代劇です。吉永小百合と笑福亭鶴瓶(しょうふくてい つるべ)が、絶妙な関係の姉弟を演じています。
 山田洋次監督の視線は低く、柔らかい。現代日本の社会問題を盛り込みつつ、決して堅苦しくありません。民間の小さなホスピスでの臨終シーンでは自然に涙が出ました。鶴瓶(つるべ) が、驚くような名演技を見せます。社会の変化に対する冷静なまなざしと、人間に対する暖かなまなざし。映画を観て、こんなに心が温かくなったのは、久しぶりでした。

4位■「REDLINE」
劇場アニメ「REDLINE」は、宇宙を舞台にしたエアカー・レースの物語。珍しいアメコミ調の絵柄です。高いテンションで、最後まで駆け抜けます。
 製作期間7年、作画枚数10万枚という途方ない時間と労力を要して完成したオリジナルです。原作の石井克人(いしい・かつひと) 、制作の小池健(こいけ・たけし)、両監督が、とことんこだわり抜きました。手書き感がすごいです。
 何の思想もメッセージもないと怒る人がいるかもしれませんが、スピード感やパワーを楽しむアニメもあるということです。私は燃えアニメに対抗したこの作品が、大好きです。
※アニメ「 マルドゥック・スクランブル 圧縮」は、3部作が終わった段階で評価します。

3位■「ちょんまげぷりん」
荒木源(あらき・げん)の小説「不思議の国の安兵衛」が原作ですが、「ちょんまげぷりん」の方が作品にぴったりだと思います。文庫化にあたって小説の題を「ちょんまげぷりん」に変えたのは正解でした。
 これほど、面白くて笑って、感動して気持ち良く見終わることができる作品は久しぶりです。侍が現代に来た理由。きちんと決まったオチ。見事です。

2位■「十三人の刺客」 
1963年に公開された工藤栄一監督の時代劇『十三人の刺客』を、三池崇史監督がリメイクしました。これ程までに堂々とした時代劇は久しぶりです。骨太な大作の風格。三池崇史監督お得意の悪ふざけも少なく、最後まで緊張が続きます。ずっと、後ひく映画です。役所広司のうまさは、予想通りですが、松方弘樹の軽妙なかっこよさが、印象的でした。たぶん、時間が経つにつれて高く評価されていく作品でしょう。

1位■中島哲也監督「告白」、新たな探求の始まり
「告白」は、これまでの中島哲也監督のカラフルな作品と全く違います。
人間の弱さと残酷さの負の連鎖を、冷たく美しく突き詰めていきます。感情移入を許しません。ラストに安易な希望を置かません。それが見ている者に希望を託しているように感じました。
松たか子の演技が凄まじい。1人娘を担任していた生徒に殺された先生を演じています。増幅する恨みと憎しみと、わずかに残る教師としての感情。特にラストの表情には鳥肌が立ちました。
これまでの中島哲也監督の作品は、ジェットコースターのような展開と明るいラストが用意されていました。「告白」のラストは宙吊りのまま終わります。自分の分からない世界に真摯に近づこうとしていました。

次点■「ノルウェイの森」

| | コメント (0) | トラックバック (2)

★2010年12月の映画評です

■「トロン:レガシー」
待ちに待っていたIMAX3Dは、驚異的な体験でした。めくるめくと言う表現は、このためにあるのだと思います。ただ、映画と言うよりは、アトラクション体験に近いです。大好きなダフト・パンクのミュージックビデオとしても、最高です。
色彩豊かな「アバター」と違い、「トロン:レガシー」は、暗闇に発光体のシーンが多いので、3Dにはうってつけ。とくにライト・サイクルというバイクによるバトルシーンなどは、忘れられない迫力です。

初監督したジョセフ・コシンスキーは、スタンフォード大学工学部機械工学デザイン科を卒業後、コロンビア大学建築大学院修士課程修了。映像クリエイターとしてナイキやアップルなどのCMを手がけています。建築物、バイクなど、すべてのデザインが洗練されています。

前作の『トロン』(1982年)は、初めて全面的にCGを導入した映画ですが、実際はアニメの部分も多くティム・バートンがアニメーターとして参加しています。ジョン・ラセターは『トロン』を観てCGアニメに転向しました。
「トロン:レガシー」は、1982年の「トロン」を知っている世代が、特別に感動できる作品でもあります。

■「ハリー・ポッターと死の秘宝」part1
を観ました。映画としては、肯定的な評価を下せません。
原作に忠実に、各場面を丁寧につくっているのは分かりますが、躍動感がなく、映画的な興奮を覚えませんでした。唯一あるとしたら、妖精トビーの活躍だけです。
 「ロード・オブ・ザ・リング」との、さまざまな類似性も、気になります。おそらくは、オマージュなのでしょうが。
 評価は、来年公開の part2 を観てからにしたいと思います。それにしても、「ハリー・ポッター」は、なんでこんなに暗く、辛い作品になってしまったのでしょう。ため息が出てしまいます。「お子様ランチ」「おせち料理」と、気楽に楽しみながら、批判していた頃が懐かしいです。


■「バーレスク」(スティーヴ・アンティン監督)アギレラの魅力爆発
 「バーレスク」は、クリスティーナ・アギレラの魅力爆発な作品です。彼女は、女優としてもやっていけるでしょう。貫禄のシェールもタジタジでした。ストーリーよりもショーを前面に押し出した、ある意味清いつくりですが、オチも決まっていました。
 「バーレスク」で女性経営者・テスを演じているのが45年間スターとして君臨するシェール。なんと1946年5月20日生まれ。64歳。信じがたい。一方、かわいらしく見える主人公アリ役のアギレラも、30歳を過ぎています。ふたりとも、すごい存在感です。
 「バーレスク」のショーは、ユーモアがありながらも、あまりにも洗練されています。あまりにも、ハイレベルです。映画なので仕方ないのでしょうが、本来のバーレスクは、もっと挑発的で下品なところが魅力なのだと思います。SAPPOROショートフェスト2010のミッドナイトプログラムで見た「ダーティー・マティーニ」のバーレスクのように猥雑さが持ち味なのでしょう。

■「デイ・ブレーカー」
ずっと気になっていたバンパイア映画「デイブレーカー」(マイケル・スピエリッグ、ピーター・スピエリッグ監督)。不老不死の肉体を手に入れるため多くの人間が自らバンパイアになり、今度は人間不足でバンパイアが絶滅の危機に瀕するという設定がユニークです。
独創的なアイデアを高く評価します。しかし、それを生かしきれていません。これまでのバンパイア映画を超える人間ドラマが可能でした。ぜひ「2」を創って新しいバンパイア映画の金字塔にしてほしいです。
バンパイア映画というよりは、スプラッター映画と呼んだ方がいいくらい、派手に血しぶきが飛び散りました。イーサン・ホーク、ウィレム・デフォーと有名俳優を起用したB級作品のテイスト。しかし、そのアイデアは、眼からウロコの見事さでした。脚本をもっと膨らませて、人類愛や家族愛と絡ませてほしかったですね。

■「ノルウェイの森」
 村上春樹の小説「ノルウェイの森」は1987年に刊行され870万部の空前の大ヒットとなりました。英語を始めフランス語など世界36言語に翻訳されています。この世界的ベストセラーは今まで映画化されていませんでした。村上春樹が、トラン・アン・ユン監督の作品が好きだったことから、映画化が実現しました。
「青いパパイヤの香り」「シクロ」「夏至」「アイ・カム・ウィズ・ザ・レイン」のトラン・アン・ユン監督の独特な美意識が行き渡った作家性の高い作品に仕上がりました。ユン監督らしく、女性たちがとても魅力的です。
登場する女性たちは、独特の存在感があって素敵なのですが、中でもハツミ役の初音映莉子(えりこ)が、繊細な演技で驚きました。小林緑役の水原希子(みずはら・きこ)は、みずみずしくて適役。レイコ役の霧島れいかも、良い味を出しています。直子を演じた菊地凛子は、これまで観た中でダントツの演技でした。
主題歌として、ザ・ビートルズの楽曲「ノルウェーの森」の原盤の使用許可が下りました。原盤の使用許可が出ることは非常にまれなんですね。

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2010.12.23

■「バーレスク」(スティーヴ・アンティン監督)アギレラの魅力爆発

 「バーレスク」は、アギレラの魅力爆発な作品です。女優としてもやっていけるでしょう。貫禄のシェールもタジタジでした。ストーリーよりもショーを前面に押し出した清いつくりですが、オチも決まっていました。

 「バーレスク」で女性経営者・テスを演じているのが45年間スターとして君臨するシェール。なんと1946年5月20日生まれ。64歳。信じがたい。一方、かわいらしく見える主人公アリ役のクリスティーナ・アギレラも、30歳を過ぎています。ふたりとも、すごい存在感です。

 「バーレスク」のショーは、ユーモアがありながらも、あまりにも洗練されています。あまりにも、ハイレベルです。映画なので仕方ないのでしょうが、本来のバーレスクは、もっと挑発的で下品なところが魅力なのだと思います。SAPPOROショートフェスト2010のミッドナイトプログラムで見た「ダーティー・マティーニ」のバーレスクのように猥雑さが持ち味なのでしょう。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010.12.04

■2010年11月の映画評です

★「REDLINE」
 劇場アニメ「REDLINE」は、宇宙を舞台にしたエアカー・レースの物語。珍しいアメコミ調の絵柄です。 最初から「Yellow Line」が鳴り響くテンションの高さで、最後まで駆け抜けます。
 製作期間7年、作画枚数10万枚という途方ない時間と労力を要して完成したオリジナルです。原作の石井克人(いしい・かつひと) 、制作の小池健(こいけ・たけし)、両監督が、とことんこだわり抜きました。手書き感がすごいです。
 萌え系に走り過ぎている日本アニメに殴り込みをかけました。圧倒的なパワーが炸裂しています。その熱量は、劇場版「天元突破グレンラガン」を上回るかもしれません。それほど、ぶっ飛んだ、とてつもないアニメです。
この作品は、歴史に残りますね。劇場で観ることができた幸運に感謝しました。
 何の思想もメッセージもないと怒る人がいるかもしれませんが、スピード感やパワーを楽しむアニメもあるということです。私は大好きです。

★「 マルドゥック・スクランブル 圧縮」
『REDLINE』に続き、劇場アニメ『マルドゥック・スクランブル 圧縮』にも衝撃を受けました。
 SF作家・冲方丁(うぶかた・とう)の第24回日本SF大賞受賞作品「マルドゥック・スクランブル」を劇場用長編アニメーション化しました。 冲方丁が自ら脚本を手がけています。「圧縮」は、3部作の第1部です。第2部(燃焼)は、いちおう2011年公開予定です。
 1時間あまりの作品ですが、映像の色調と世界観がすごい。サイバーパンクアニメの快楽です。人体改造の描写も妥協していません。
「圧縮」は、畳み掛けるような激しい銃撃シーンの頂点で唐突に終わります。そして本田美奈子.の清明な歌声「アメイジング・グレイス」が天上から静かに降りてきます。映像と音楽の異なる色が混ざり合い、15歳の少女バロットの屈折した心を表現していました。アニメの公開初日は、本田美奈子の命日・11月6日でした。

★「リプレイガールズ」
 女子高生たちが戦うサバイバルアクション映画。Yuki Saitoの第一回長編監督作品です。いじめに耐えかね自殺を決心し自殺サイトに書き込んむ少女たち。自殺志願の12人の女子高生たちは孤島に集められ、強制的に自殺ゲームに参加させられます。死を前にして、少女たちは生きるための強さと大切さを学んでいくという物語です。とにかく「強く生きろ」と呼びかけている作品です。
 少し映画をなめているような姿勢が気になりましたが、映画の神様が降りてきたような魅力的な瞬間もあります。茶番をぎりぎりで回避できた作品です。

★「レオニー」
 「レオニー」は、彫刻家イサム・ノグチの母親レオニー・ギルモアの波乱の生涯を描いています。傑作『折り梅』の松井久子監督が、7年の歳月をかけて完成させました。丁寧に慈しんで育てられた作品です。原田美枝子、竹下景子、吉行和子ら実力派が脇を固め、身勝手な野口米次郎(のぐち・よねじろう)を中村獅童(しどう)が演じていました。なんといっても、レオニー・ギルモア役エミリー・モーティマーの凛とした存在感が輝いていました。怒りの表情より、笑顔が印象に残ります。
ただ、芸術家の血を強調し過ぎていたのが気になりました。
 前作「折り梅」を観たときは、その画期的な仕上がりを多くの人に伝えたいと思いましたが、「レオニー」を観た感想は、すぐに言葉にしたくない思いです。
 それにしても、イサム・ノグチが設計したモエレ沼公園が、札幌にあるということは、とてもすごいことなのです。近過ぎて、なかなか気づかないですが。

★「終着駅 トルストイの最後の旅」
イギリス・ドイツ・ロシア合作の映画。ロシアの作家レフ・トルストイの晩年を描いたジェイ・パリーニの作品『終着駅 トルストイの死の謎』を映画化したものです。
 キリスト教的な人間愛や道徳観を持っているトルストイを信奉する人々をトルストイ主義者というのですが、これまではトルストイの社会運動家としての側面を描いた映画作品は少なかったと思います。
 82歳で家出して汽車に乗り、体調を壊して駅で死を迎えた話は知っていましたが、こうして映画化されると感慨深いものがあります。
傑作ではありませんが、静かにしみる作品です。クラシック音楽の使い方がとても上手いです。映像も独特な味わいがありました。
 トルストイの妻ソフィアをヘレン・ミレンがチャーミングに演じていました。激情型で毒舌も吐きますが、かわいらしい女性でした。けっこう、いそうなタイプです。アカデミー賞をはじめ、いろいろな賞で主演女優賞にノミネートされていました。
 エンドロールでは、トルストイ本人の動いている映像が登場します。

★「マチェーテ」
「マチェーテ」は、ロバート・ロドリゲスとイーサン・マニキス監督によるアクション映画です。「グラインドハウス」の偽予告編「マチェーテ」が、まさかの長編映画化です。冗談かと思いました。
 R18+ですから、血みどろで、成人指定な場面も出てきます。でも、基本は、お酒を飲みながら、みんなで深夜に騒ぎながら見るタイプの作品です。
ロバート・デ・ニーロをはじめ豪華キャストを迎えたおバカなB級映画のノリ。 マチェーテとスティーブン・セガールの一騎打ちに拍手です。ヒロインのジェシカ・アルバも魅力的でした。リンジー・ローハンも意外によかったです。

★「[リミット]」
「[リミット]」は、隙のない素晴らしい脚本と演出でした。90分間、息苦しいほどの緊張が続きます。主人公は終始閉じこめられた棺の中だけなのにもかかわらず、映画的な面白さに溢れています。
イラク戦争をテーマにしたスペイン映画。アメリカ経済の歪んだ姿をあぶりだし、静かに戦争の理不尽さ、悲惨さを訴えた作品です。携帯電話の使い方がとても巧みです。

脚本家のクリス・スパーリングは、当初予算が5000ドルしかなかったので、場所を移動せず、役者もひとりで作れる低予算の作品を考えて、このアイデアを思いついたらしいです。それが大傑作につながりました。まさに「ひょうたんから駒」の快挙ですね。

真っ暗な場面が断続的に続きます。やはり劇場の闇の中で、息を殺して見つめる映画だと思います。上映館は全国で20館と少ないですよね。もっと多くの人に観てもらえる作品だと思うのですが。

撮影期間は、わずか17日間。しかし主演のライアン・レイノルズは「肉体的にも精神的にもボロボロになった。今後一生ほかの映画の撮影がどんなに過酷でも絶対に文句は言わないと思う」と話しています。分かります。17日間、狭い箱に入る続けつづけたのですからね。

今は、CGでどんな表現も可能になっていますが、こういうとても限られた設定で、いろいろと想像させるという手法も、映画の醍醐味です。


| | コメント (1) | トラックバック (1)

« 2010年11月 | トップページ | 2011年1月 »