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2010.03.22

■アニメ「東のエデン」劇場版2「Paradise Lost」

Eden201003 劇場版1「The King of Eden」の続編。全体の完結編にあたる。物語は、さらに意外な展開となる。森美 咲(もりみ さき)と大杉 智(おおすぎ さとし)による滝沢 朗(たきざわ あきら)の母探し、平澤 一臣(ひらさわ かずおみ)のミスター・アウトサイダー探しという、全く新しいストーリーが付け加えられる。さらに、日本を救う方法をめぐる滝沢と物部 大樹(もののべ だいじゅ)の会話は、この作品の核心部分を言葉で説明してしまって、かなり残念。全体に、生なかたちでの説明が多くなっている。大きなテーマを抱えているので、2部3時間でも、時間が足りなかったのだろう。
 テレビ版のラストが、ミサイル60発を追撃して日本を救うという派手な終わり方だったので、さらに大きな結末が用意されているのかと思っていたが、意外にお行儀の良い結末に収まった。携帯電話を使い、団塊の世代に奮起を呼びかけ、ニートに働く場所を提供するというオチ。テレビ版の後から、物語をつくったためだろう。
 携帯電話をうまく活用したアニメとして評価できると思うが、たぶん時代はすぐにその先に進んでいくだろう。インターネット環境は、ニートに限らず、さまざまな人たちを出会わせると思う。一人一人の力を発揮するメディアになるだろう。
 100億円を使った日本救済計画、日本へのミサイル攻撃など、かなりショッキングな設定で、日本の置かれている問題を鋭く問い返すスリリングなアニメとして評価したい。映画的なカメラワークも魅力的だった。ただし、結末はすっきりしなかった。物語のすわりが悪い。しかし、神山健治(かみやま けんじ)監督が世代を超えて人々がつながることの大切を訴えたかったのはよく分かった。そして、暴力を否定する滝沢が第9のセレソンである意味も。
あと、オープニングアニメは、 ミュージックビデオのようなかっこ良かったテレビ版以上に力が入っていた。意気込みは認めるが、センスはテレビ版の方が良かったと思う。

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