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2009.10.21

■オタマジャクシ 尾は免疫拒絶で消える

 オタマジャクシがカエルになる時、尾が縮んで消える新しい仕組みを、新潟大の井筒ゆみ助教(発生生物学)らが発見した。尾が体内で「異物」と認識され免疫反応により拒絶されて消失する。生物の免疫機構の新しい役割を示した。今月、米科学アカデミー紀要で発表した。
 研究チームはアフリカツメガエルの成体(カエル)にオタマジャクシの尾の皮膚を移植した。2匹は遺伝的に全く同一で、自分の皮膚を移植したのと同じなのに、拒絶反応が起きた。
 同様の移植を繰り返し、カエルの体内にオタマジャクシの皮膚に対する「抗体」を作らせ、それをもとに拒絶反応を起こす「抗原」の遺伝子2種を特定。いずれもオタマジャクシの皮膚にある未知のたんぱく質だった。
 2種とも、ふ化直後のオタマジャクシには存在せず、生後30日目ごろから尾だけで発現。50日目くらいに最大になり、約60日目で消えた。アフリカツメガエルは、約60日で成体になる。たんぱく質の発現期間は、オタマジャクシの尾が消える期間と一致した。
 このたんぱく質は、体内で作る自前のものなのに、免疫機能により異物と見なされるのが特徴で、これらが発現した尾は異物として破壊され縮んでいく。発現を止めると尾が残ったカエルになり、過剰発現させるとより速く尾が縮むことも確認した。
 井筒助教は「生物の体ができあがる過程に免疫機能が働いていることを実験で初めて証明できた。胎児の体にだけある組織がなくなる仕組みなどの解明に役立つだろう」と話している。

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