■見た目は幼児のままの16歳、老化の仕組みの鍵にぎる
米在住のBrooke Greenbergさんは今年1月に16歳になったが、見た目にも知能的にも幼児のままだそうだ。一見「時が止まっている」かのように見える彼女だが、そうではないという。University of South Florida College of Medicineの Richard Walker博士によると、Brookeさんは一個体として調和した成長をしているのではなく、身体のパーツが非同期でそれぞれ独自に成長しているとのこと。脳は幼児期とほぼ同程度とみられ、発声はできるが言葉は話せないという。骨は年齢からすると非常に小さいが、細胞や構造などをみると10歳児程度に成長しているとのこと。しかし歯は8歳児程であり、未だに乳歯のままだという。
Walker博士によると、このような一貫しない発育秩序の報告例はBrookeさんが初めてとのこと。研究者らは原因を解明するため、まずプロジェリア症候群やウェルナー症候群などの早老症でみられる遺伝子変異を調べたが、Brookeさんにこの変異は確認されなかったそうだ。彼女の場合恐らく成長を調節するレギュレータの役割を担う部分が欠如していると考えられており、その仕組みの解明はすなわち成長や老化の仕組みの解明に繋がる可能性が高いと考えられている。
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