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2008.05.30

■フランシス・フォード・コッポラ監督の新作、トラブル発生か?

 フランシス・フォード・コッポラ監督の久々の監督映画として期待されている新作『テトロ』(原題)でトラブルが発生しているようだ。ハリウッド・レポーター紙が伝えたところによると、同作の撮影が行われているアルゼンチンの俳優組合(The Asociacion Argentina de Actores)が、同作に出演している組合所属の俳優たちが契約書なしで映画出演をしていると主張し、同作のアルゼンチンでの撮影の中止を訴えている。しかしながら、コッポラのスポークスマンは、「(訴えているような)撮影の中断も、俳優の問題もありません。実際のところ、大多数のアルゼンチン人の俳優たちはすでに撮影を終了しています」と説明した。アルゼンチンの俳優組合によると、組合に契約書が届かないために、20日に48時間の猶予を与えて書類の提出を求めたがなかったので、今回のような行動を取ることになったそうだ。今後、同俳優組合は30日の夜に、監査役を送って撮影が行われていないかどうか確認するそうだ。
 新作『テトロ』(原題)は撮影前から受難続きで、昨年9月にコッポラのオフィスに空き巣が入り、脚本を盗まれ製作が危ぶまれたが、幸いにも脚本のコピーが見つかり製作が進められた。しかし、撮影開始直前に重要な役柄で出演が決まっていたハビエル・バルデムの降板が決まり、急きょ役柄の性別を変更し、『ボルベール <帰郷>』のスペイン人女優カルメン・マウラが代役を務めることが決まった。また、撮影中も脚本の変更や国際色豊かなキャストとクルーのせいでコミュニケーションの問題が出ていると噂されていた。
 映画は、家族の元を去った兄を捜すために弟がブエノスアイレスを旅するコッポラの自伝的要素が強いファミリー・ドラマで、ヴィンセント・ギャロが兄役を演じ、新人のアルデン・エーレンライクが弟役を演じる。
 実際にトラブルが起きているなら今後の製作が危ぶまれるが、コッポラはこれまでに3度の破産を経験し、『くたばれ!ハリウッド』の有名プロデューサーのロバート・エヴァンズとは指揮権を巡って裁判沙汰まで起こした人物。映画を完成させるためならいかなる問題も乗り越えてくれるだろう。

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