■「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」怪物ダニエル・デイ=ルイス
ポール・トーマス・アンダーソン監督作品。原作は1972年に出版されたアプトン・シンクレアの「石油!」。どす黒い血のような石油の採掘に取り付かれ、巨大な権力と富を築いた男の物語。何故それほどまでに人間を憎むようになったのかは、最後まで分からなかったが、権力と富を得て、滑稽なまでに変貌する男を、圧倒的な迫力でダニエル・デイ=ルイスが演じている。周りの俳優たちが、かすんでしまうほどで、まさに怪物的。アカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞した。
もう一人、強烈な存在感を見せるのが、悪魔払いの儀式を行う聖霊派の伝道師に扮するポール・ダノ。対立する二人は、対照的なようで、とても似ている。最後にポール・ダノとダニエル・デイ=ルイスが激しく渡り合うシーンは、残酷な喜劇だ。
そして、レディオヘッドのギタリスト、ジョニー・グリーンウッドの音楽が、緊張をあおる。とくに冒頭の20分は、ほとんど台詞がなく、風景と音楽だけが、ただならぬ雰囲気を醸し出す。ひさびさに映画音楽に興奮した。
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» 『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド(There will be blood)』 [CHAOS(カオス)]
怖い映画を観た。見せつけられるダークサイド。
ダニエル・プレインヴューは人間の欲望が膨張して出来上がったモンスターだ。
アメリカンドリームの闇。
経済至上主義への問いかけかもしれない。
現在の石油高騰に振り回される世界とも妙に重ね合わさった...... [続きを読む]
受信: 2008.05.25 11:55





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