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2007.12.16

■梅田望夫著「ウェブ時代をゆく」に元気づけられた

 この本は、おもに30歳代に向けて書かれているように思う。私は、その年齢より、かなり年を取っているが、とても啓発された。元気づけられた。
 1976年にホームページを始め、2003年にブログを始め、映画評のほかに自作の小説や音楽やCGをネットで公開してきたが、この半年、かつてないスランプを感じていた。
 これまでは、「こちらの世界」と「あちらの世界」を自分なりに分けて生きてきたが、いよいよ自分が所属する「こちらの世界」の古さに耐えられなくなってきた。一方、自分がネットの可能性の一部しか活かしていないという自覚も深まった。
 ホームページやブログによって、思わぬ人たちとのつながりができ、現実世界での交流につながることも多かった。しかし、このところネットでの新しい出会いが、なくなっていることに気づいた。自分の好きなことを夢中で公表するという熱意が失せていることが原因だと思う。
 孤独にミニコミを出していた私にとって、1976年にホームページを始めたときの反響は、まさに夢のようだった。子供の頃に夢見ていたことが実現したことに興奮した。私のホームページについての感想を寄せてくれた見ず知らずの人たちのメールに狂喜した。感激して泣いたこともある。
 「ウェブ時代をゆく」を読みながら、そのころのことを思い出した。あのネットに没頭した新鮮な日々。私は梅田氏よりも年上なので、ずいぶんと古い価値観にとらわれている。好奇心はあるが、相当頭は堅くなっている。若い人たちのように、ネットを自由に使いこなすことはできそうにない。しかし、これまでの「古い」経験を生かし、楽しいことに夢中になりながら、結果として社会貢献できるような生き方はできると思う。
 全体と個の矛盾に悩んでいたときに、マルティン・ブーバーの「我」と「汝」という発想に出会い、対話、交流の意味をとらえ直した感動。フリードリヒ・ニーチェの「遠人愛」「喜びの肯定」への共感。若き日の、あの初心に帰りたい。あの頃の思いが、ウェブ時代を生きる私の原動力だから。

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