■作家の小田実、末期がん
市民運動で知られる作家の小田実(75歳)が、重い胃がんの治療で東京都内の病院に入院している。5月7日に入院。手術はせず化学療法を受けるという。3月にオランダ・ハーグで開かれたフィリピン情勢をめぐる「恒久民族民衆法廷」に参加する前から体調を崩し、4月にトルコ旅行から帰国して検査を受け病気がわかった。入院前に親しい知人約200人に手紙を送って病状を報告、「デモ行進に出ることも、集会でしゃべることももうありませんが、できるかぎり、書きつづけて行きたい」と執筆に専念している。
枕元にはお見舞いにもらった寺社のお札がたくさん。「フランスの『ルルドの水』もある。現代科学の治療を受けているから古代から現代までの全人類の文明がここにきている。奇跡が起きても、どれが治してくれたのかわからない(笑い)。3000年前と今が、やはりマングローブの根のようにからみあっている。からみあった人間同士が戦争しないためにも、9条は必要なんだ」
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