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2006.08.05

■「ゲド戦記」魅力よりも失敗が目立つ

 作品を観終わって、このフレーズがリフレインしていた。「心を何に例えよう、空を舞うような悲しさを」

 ル=グウィンのファンタジー「ゲド戦記」をスタジオジブリが映画化。宮崎駿監督の息子、宮崎吾朗の第一回監督作品。ジブリというアニメ技術集団の力量を背景に、「風の谷のナウシカ」を連想させる絵柄、過去の作品からの引用の数々と、ジブリファンが楽しめる面があることは事実だが、脚本やストーリーが、あまりにもみすぼらしい。アニメとしての躍動感や面白さにかけている。私は原作を読んでいないが、たぶん原作の美味しいところをつないだのではないかと思う。至る所で説明不足や破綻が見える。魅力よりも失敗が目立つ。

 多島海世界「アースシー」。西海域の果てに棲む竜が、人間世界である東の海に現れて共食いを始める。そして世界は均衡を失い、さまさまな異変が起こり始めていた。異変の原因を探る旅に出た大賢者ゲド・ハイタカは、父王を刺して国を飛び出してきたエンラッドの王子・アレンと出会う。大きなスケールの物語が期待できる導入。しかし、ストーリーは、上滑りのまま進んでいく。生と死の関係、命の大切さというテーマを、登場人物が直接主張してしまっている。だから、物語が広がらない。心に響かない。心に響いたのは手嶌葵(てしま・あおい)の「テルーの唄」だけ。ただ手嶌葵は声優としてはミスキャストだ。

★「テルーの唄」

作詞:宮崎吾朗 作曲:谷山浩子 歌:手嶌葵

夕闇迫る 雲の上
いつも一羽で 飛んでいる
鷹はきっと 悲しかろ
音も途絶えた 風の中
空をつかんだ その翼
休めることは 出来なくて

心を何に例えよう
鷹のような この心
心を何に例えよう
空を舞うような悲しさを

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2006年作品。日本映画。115分。配給=東宝。監督=宮崎吾朗 。プロデューサー=鈴木敏夫 。原作=アーシュラ・K・ル=グウィン 『ゲド戦記』シリーズ(岩波書店刊)。原案=宮崎駿『シュナの旅』(徳間書店刊)。脚本=宮崎吾朗、丹羽圭子。美術監督=武重洋二 。音楽=寺嶋民哉。 主題歌=手嶌葵『時の歌』。デジタル作画監督=片塰満則 。映像演出=奥井敦。効果=笠松広司 。作画演出=山下明彦 。作画監督=稲村武志。 色彩設計=保田道世 。制作=スタジオジブリ 。整音=高木創 。挿入歌=手嶌葵 『テルーの唄』。録音演出=若林和弘 。整音監修=井上秀司。アレン=岡田准一、テルー=手嶌葵(てしま・あおい)、クモ=田中裕子、国王=小林薫、王妃=夏川結衣 、ウサギ=香川照之、ハジア売り=内藤剛志 、女主人=倍賞美津子、テナー=風吹ジュン、ゲド=菅原文太
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投稿: ILoveEro | 2006.08.06 07:48

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