■物足りないが憎めない「僕の大事なコレクション」!!
新鋭作家ジョナサン・サフラン・フォアの小説『エブリシング・イズ・イルミネイテッド』を映画化。祖父のルーツを探るためウクライナへとやって来たユダヤ系アメリカ人の主人公が、地元の陽気な青年とその祖父をガイドに繰り広げる珍道中と秘められた悲しい過去の物語。俳優として活躍してきたリーヴ・シュレイバーの初監督作品。
イライジャ・ウッド主演でなければ、日本公開はされなかったかもしれない。悪ふざけのギャグはオチないし、物語もすべリ気味。まず家族の品物をなんでもコレクションする主人公の思いが、十分説明されていない。だからラストの「トラキムブロド」のひまわり畑に囲まれた一軒家のおびただしい箱に詰まった悲しく切ない物語に、うまく結びつかない。大切なことを忘れないという切実な思いに。全体に物足りなさが残る。
ただ、つまらなかったかと言えば、そうでもない。観終わって損をした気はしなかった。菜食主義の生真面目な青年役のイライジャ・ウッドが、やはり魅力的。
「シン・シティ」ではサイコキラーを演じたが、屈折した役を好んでいる感じだ。祖母が亡くなったショックで盲目になったと言い張りながら、車の運転をしている祖父の設定が最高。衝撃のラストにつながっていく。そして、祖父に盲導犬と呼ばれサミー・デイビスJr.Jr.と名付けられたボーダーコリーの演技が面白い。
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2005年作品。アメリカ映画。105 分。配給=ワーナー。監督=リーヴ・シュレイバー(Liev Schreiber)。製作=マーク・タートルトーブ(Marc Turtletaub)、ピーター・サラフ(Peter Saraf)。製作総指揮=マシュー・スティルマン(Matthew Stillman)。原作=ジョナサン・サフラン・フォア(Jonathan Safran Foer)。『エブリシング・イズ・イルミネイテッド』(ソニーマガジンズ刊)脚本=リーヴ・シュレイバー(Liev Schreiber)。撮影=マシュー・リバティーク(Matthew Libatique)。プロダクションデザイン=マーク・ジェラティ(Mark Geraghty)。衣装デザイン=マイケル・クランシー(Michael Clancy)。編集=アンドリュー・マーカス(Andrew Marcus)、クレイグ・マッケイ(Craig McKay)。音楽=ポール・カンテロン(Paul Cantelon)。ジョナサン=イライジャ・ウッド(Elijah Wood)、アレックス=ユージン・ハッツ(Eugene Hutz)、祖父=ボリス・レスキン(Boris Leskin)、リスタ=ラリッサ・ローレット(Laryssa Lauret)
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コメント
完璧。
投稿: SAKA | 2006.05.08 01:21
いや完璧。これを物足りないといったら
他の映画は、どうなってしまうのでしょうか。
投稿: SAKA | 2006.05.08 01:12
>物足りないが憎めない。
確かに、物足りなさも味になってる。
投稿: SAKA | 2006.05.08 01:02
物足りないなんてことはない。完璧。私は不満はない。
投稿: SAKA | 2006.05.08 00:09