■「男たちの大和/YAMATO」は重厚な人間ドラマ!!
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「男たちの大和」という題名は、戦争賛美的な匂いがするが、内容は戦争の惨さと理不尽さを描いた重厚な人間ドラマだ。原作は、辺見じゅんが戦艦大和の生存者や遺族に膨大な取材を敢行して書き上げたドキュメント。約6億円を投じ、広島県尾道市に原寸大の大和(艦首から艦橋まで全長190メートル)の広大なセットを再現した。CGによる戦闘シーンも、日本の作品としては迫力ある出来だ。このリアルさが、戦争を描くためには必要だった。
2005年4月6日、鹿児島県・枕崎の漁港。一人の女性が、「北緯30度43分、東経128度4分」まで船を出して欲しいと頼みにくる。そして一人の老漁師が了解し、15歳の少年を連れて船を出す。最初は、ぎこちない運びに思われたが、60年前の史実とシンクロし始め、戦争の姿を現代に伝える巧みな仕組みだと納得させられた。男たちのというよりも、男も女も悲劇に巻き込む戦争というものが、実感できる。久石譲の音楽は効果的だったが、長渕剛の歌は余計だ。
2005年作品。日本映画。145 分。配給=東映。監督=佐藤純彌。製作=角川春樹。プロデューサー=厨子稔雄、小柳憲子、村上典吏子。製作総指揮=高岩淡、広瀬道貞。企画=坂上順、早河洋。原作=辺見じゅん『決定版 男たちの大和』(ハルキ文庫刊)。脚本=佐藤純彌。撮影=阪本善尚。特撮監督=佛田洋。美術=松宮敏之、近藤成之。編集=米田武朗。音楽=久石譲 Joe Hisaishi。主題歌=長渕剛。VFXスーパーバイザー=進威志。照明=大久保武志。整音=瀬川徹夫。録音=松陰信彦。森脇庄八=反町隆史、内田守=中村獅童、内田真貴子=鈴木京香、神尾克己=松山ケンイチ、伊達俊夫=渡辺大、西哲也=内野謙太、常田澄夫=崎本大海、児島義晴=橋爪遼、唐木正雄=山田純大、茂木史朗=高岡建治、川添=高知東生、玉木=平山広行、大森=森宮隆、町村=金児憲史、臼淵=長嶋一茂、野崎妙子=蒼井優、玉木ツネ=高畑淳子、西サヨ=余貴美子、前園敦=池松壮亮、組合長=井川比佐志、森下信衛=勝野洋、能村次郎=野崎海太郎、小池久雄=春田純一、古村哲蔵=本田博太郎、草鹿龍之介=林隆三、文子=寺島しのぶ、神尾スエ=白石加代子、有賀幸作=奥田瑛二、伊藤整一=渡哲也、神尾克己=仲代達矢
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