■心臓再生の幹細胞を発見!!
京都大探索医療センターの松原弘明客員教授と王英正・助教授らのチームは、ヒトの心臓の筋肉(心筋)再生するもとになる「幹細胞」を世界で初めて発見した。19日に大阪市で始まる日本心臓病学会で発表する。
ヒトの心筋に傷がつくと治らないとされ、重度の心筋梗塞(こうそく)などの治療には移植が必要だった。今回の発見は、移植に取って代わる再生医療として期待される。研究チームは今後、動物実験を経て、来春にも実際の心臓病患者に対し心筋幹細胞を移植する臨床実験を実施する方針。
王助教授は2003年、マウスの心筋に幹細胞が存在することを世界で初めて発見。同センターはその後、ヒトでの実験を重ねていた。
心臓病患者の手術で切除された心臓組織の一部を培養したところ、約8000分の1の割合で細胞が増殖。増やし続けると心筋や血管などに変化する幹細胞になると分かった。
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