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2004.01.31

■人体の不思議展・大人気!

 札幌でも開催してほしいなあと思っていた「人体の不思議展」が、全国各地で人気を集めている。東京では、1日1万人を超える盛況ぶり。リピーターも多い。人気の秘密は、本物の触れる死体標本。死体標本はホルマリン漬けではなく、プラストミック標本。乾燥しているが肉感や色つやは、生きているように感じる。本物の死体から水分を取り除き、樹脂を注入して保存するプラストミックは、ドイツで考案された。
 ドイツ映画「アナトミー」は、ずばりプラストミックがテーマ。プラストミックの強烈な美しさが、ナチスの流れをくむ医学界の秘密結社「AAA!」のメンバーを狂わせ、次々に生体解剖し標本を製作する。生きながら解体されて模型に組み立てられる恐怖はなかなか。エロティックでショッキングなシーンの連続だった。
 プラストミックは根強い人気があるので、将来的に常設展示を検討しているらしい。現在、プラストミック標本を製造できるのはドイツと中国。もし日本でも製造できるようになれば、献体を希望する若者が殺到するかもしれない。いや、よほど自信がないと尻込みするかな。

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■「シグルイ1」速攻通読!

 南條範夫原作「駿河城御前試合」をもとにした残酷無惨時代劇。山口貴由の新作コミック「シグルイ」が、ネット各所で絶賛されているので、「シグルイ 1」(秋田書店)を購入してみた。物語は、駿河大納言・徳川忠長が真剣での御前試合を指示、家臣・鳥居土佐守成次が、陰腹を切り内蔵をつかみ出して、忠長に真剣試合を取り止めるよう諌言するシーンから始まる。忠長の「臭うな」という言葉も印象的。この辺が、読者をぞくぞくさせているのだろう。
 通読。冒頭の第一景は、まずまずの迫力だが、7年前にさかのぼって背景を説明し出すと、テンションがガクッと下がる。筋肉表現の独自性以外は、新しいものはほとんどない。物足りない。通常の商業コミック誌では、この程度が限界なのかもしれないが、もっと工夫がほしいところだ。amazon.co.jpでは「シグルイ 1」の説明が「南條 範夫 (著), 山口 貴由 (イラスト)」となっていて、笑える。いつ訂正されるのだろう。

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■「ラブストーリー」観た!

 クァク・ジェヨン監督の「ラブストーリー」を観た。2002年の夕張国際映画祭で、あまりの面白さに腰を抜かした「猟奇的な彼女」のグランプリ獲得が記憶に新しい。2003年の夕張国際映画祭には新作「クラシック」を完成させて参加したクァク監督。残念ながら映画祭では作品を見ることができなかった。そして1年。念願の「クラシック」を観た。どういうわけか、邦題は月並みな「ラブストーリー」に変えられていた。原題の「THE CLASSIC」には、作品を貫く重層的な意味が込められていたのに、変えた理由が分からない。
 「猟奇的な彼女」は普通の映画3本分の面白さが詰まっていたが、「ラブストーリー」はどっぷりと青春の恋愛劇に浸らせてくれる。ファンタジックなほどの純愛が展開される。パッヘルベルの「カノン」、ショパンの「悲愴」、ビバルディの「チェロ協奏曲ロ短調」などのクラシック音楽が効果的に使われている。過去(1968年)と現在(2003年)、母と娘をつなぐ物語。巧みなストーリーに泣かされながら、ラストに驚き、さわやかな気持ちになる。クァク・ジェヨン監督の脚本は本当に素晴らしい。監督は、希代のストーリーテラーにして、珍しいほどのロマンチストだ。涙はすぐに乾くことなく、心を潤し続ける。

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2004.01.30

■3月にレジデンス展開催!

 3月27日から4月4日まで、道立近代美術館で「札幌アーティスト・イン・レジデンス展・国境を越えた美術の冒険」が開かれる。札幌アーティスト・イン・レジデンスは、5年間で10数カ国、約30人のアーティストの滞在と制作、市民との交流をサポートしてきた。今回の特別展は、その活動報告に地元作家を加えた国際芸術交流展として企画された。一般500円。
 地域FM三角山放送局で、30日午後11時から放送する「トウキョウトラッシュ」では、札幌アーティスト・イン・レジデンスの本間貴士さんをゲストに迎え、活動内容や展示会の様子などについて、私がインタビューする予定。外国から作家を招き、暮らしを支え、創作を支援し、市民との出会いを企画するという仕事は、地味でありながら、とても意義深い。現状の問題点、今後の課題などにも切り込んでみたい。三角山放送局のホームページで、ライブ放送を聞くことができる。

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■Winからソフトを解放!

 いよいよ夢が実現する。Windowsをインストールしなくても、Mac OS XでWindows用ソフトを動かせる日は近い。Windows対応のアプリケーションを、UNIXで動かすWINEが、Mac OS Xに移植される計画だ。まずアップルのDarwinに対応させ、その後でMac OS Xに移植する。WINEは、"WINE Is Not An Emulator"の略称。Microsoftなしで構成されるコード技術だ。
 これまでMacでWindowsのアプリケーションを動かすためには、Virtual PCとWindowsOSのインストールが必要だった。しかしWINEのMac OS Xへの移植が成功すれば、WindowsOSはいらなくなる。パフォーマンス、統合化が改善され、管理が容易になる。しかし、WINEを改善するには、まだまだ多くの努力が必要だという。ぜひとも、プロジェクトを成功させ、OSによる呪縛からソフトを解放してほしい。

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2004.01.29

■樹木希林が左目を失明!

 CM、ドラマで活躍している女優の樹木希林が、左目を失明していた。強烈な個性で登場し、近年は個性が円熟し貫禄に変わっていた。まだ61歳だが、網膜はく離による失明。命に別条はないらしい。異変に気付いたのは昨年1月。朝起きたら左目が見えなくなっていた。医師に「手術をして何の病気か調べましょう」と言われたが、手術を受けなかった。3月にはまったく見えない状態になったという。
 樹木は医師が手術を勧めたときに「今までいろいろなものが見え過ぎましたから」と手術をことわっている。私は、この言葉を読んで「ダンサー・イン・ザ・ダーク」(ラース・フォン・トリアー監督)で、失明していく運命を受け入れたビョークが「もう、見るべきものは見てしまった」と歌ったことを思い出し、激しく心がふるえた。ビョークの「アイヴ・シーン・イット・オール」を聞くと、今でも涙が出てくる。

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■「KUSAMATRIX」開催!

 草間彌生は、いつも気になる存在だ。画集を何冊が持っているほか、小説も読んでいる。作品とともに、その生きざまがすごい。深い傷を負いながら、パラノイア的な作品をつくり続けることで、何とか死を免れてきた草間彌生。深い傷とともに生きるなんて表現すると、薄っぺらな感じがするが、その弱さと強さの振幅には驚嘆するばかりだ。そして異端のアーティストが、日本を代表する世界的なアーティストになるという不思議な歴史を見続けてきた。
 2月7日-5月9日に森美術館(東京都港区六本木6-10-1 、六本木ヒルズ森タワー)で「KUSAMATRIX:草間彌生展」が開催される。「KUSAMATRIX」なんて、受け狙いの名前にしなければ良いのにと思う。「KUSAMA」だけの方が、断然かっこいい。草間彌生は、いつもマイペースに生きてきたのだから。草間彌生のアートに出会うと、心がざわざわする。それは不快感とは少し異質な不思議と甘美な体験だ。

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2004.01.28

■ストレスに「ゆる体操」!

 このところ、身体が緊張している。本格的な寒さが訪れたこともあるが、会議続きでストレスが蓄積している。そんなとき、熊野市の紀南健康長寿推進協議会が開く「ゆる体操教室」のニュースが目に飛び込んできた。「ゆる体操」。緊張のほぐれるなんという素晴らしいネーミングだろう。「たれパンダ」に匹敵する「脱力」力を発揮している。
 「ゆる体操」は、運動科学研究所所長の高岡英夫氏が考案。高岡英夫氏は、運動選手のコンディショニングも指導している体育学の専門家だ。体を手でさすったり、上下左右にゆすったり、クネクネとゆすらしたりする。体をゆるめることで基礎コンディションが整う。骨、筋肉、内臓など、体の各部分や目的に応じたゆるめ方を示している。たとえば筋肉のゆる体操。左右の肩を交互に小さく上下にゆする。両肩をすくめるように引き上げ、力を抜いてストンと落とす。簡単である。
 このブログが心の「ゆる体操」になれば良いのだが、という強引なまとめは「ゆる体操」に似合わないな。ゆらゆら。くねくね。

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■ピンクフロイド・バレエ!

 このごろはほとんど聞かないが、はるか昔寝ても覚めてもピンク・フロイドという日々を送っていた。音楽という概念を広げてくれた彼等。札幌でのコンサートに狂喜乱舞したことを懐かしく思い出す。唯一の札幌公演。その後有名になり、音楽的な実験性が希薄になるにつれ、私はフロイドから離れていった。それでも「ピンク・フロイド」という文字に出会うと、今でもつい目が止まってしまう。
 2月7、8日に東京のNHKホールで「ピンク・フロイド・バレエ」が行われる。主催は、朝日新聞社、財団法人橘秋子記念財団。振付は、フランスを代表するバレエ界の巨匠ローラン・プティ。ピンク・フロイドの「エコーズ」「吹けよ風、呼べよ嵐」「雲の影」「ユージン、斧に気をつけろ」「マネー」などの特別録音テープを使用する。この作品は、ピンク・フロイドの演奏で1972年に上演され、高い評価を得た。今回は、世界のトップダンサーを迎え、草刈民代、上野水香ら牧阿佐美バレヱ団を中心とした総勢100人のダンサーが登場し、最先端の映像技術を駆使した壮大な舞台となるという。
 直接見ることはできないが、2月15日にNHK教育テレビ「芸術劇場」で「ピンク・フロイド・バレエ」が紹介される。ピンク・フロイドの音楽とプティのバレエ・ワールドの融合を楽しむことができそうだ。

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■「シティ・オブ・ゴッド」!

 第76回アメリカ・アカデミー賞ノミネートが明らかになった。作品賞は「ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還」(ピーター・ジャクソン監督) 、「ロスト・イン・トランスレーション」(ソフィア・コッポラ監督) 、「マスター・アンド・コマンダー」(ピーター・ウィアー監督) 、「ミスティック・リバー」(クリント・イーストウッド監督) 、「シービスケット」(ゲイリー・ロス監督)。「ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還」に決まりだ。
 監督賞はソフィア・コッポラ「ロスト・イン・トランスレーション」、クリント・イーストウッド「ミスティック・リバー」、ピーター・ジャクソン「ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還」 、フェルナンド・メイレレス「シティ・オブ・ゴッド」、ピーター・ウィアー「マスター・アンド・コマンダー」 。「シティ・オブ・ゴッド」が入った!!。素晴らしい。

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2004.01.27

■MS通れば道理ひっこむ!

 マイクロソフトに商標侵害と訴えられていたMikeRoweは、ドメイン名MikeRoweSoft.comの権利を、マイクロソフトに譲り渡すことになった。その代わりに、Roweの新ウェブサイトMikeRoweForums.comの構築支援、マイクロソフトの認定コースの無料受講、マイクロソフトDeveloper Networkウェブサイトの無料購読、ワシントン州レッドモンドで3月開催のMicrosoft Research Tech Festへの家族全員の招待のほか、Xbox1台とゲーム数本を受け取る。
 Roweは自分のサイトの掲示板に「自分にはマイクロソフトほどの資金は到底なく、数年間も裁判所通いができないので和解に同意した。裁判を強行して敗訴すれば、弁護士費用を自分で持たなくてはならず、残りの人生が滅茶苦茶になってしまう」と書いている。無理が通れば道理がひっこむ。後味の悪い結末である。

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■SB放送CMの人気投票!

 America Online (AOL) と CBSは、これまでにスーパーボウルでスポンサー各社が放送したテレビ CM の人気投票を開催している。投票サイトは一般にも公開し、AOL と CBSの Web サイトトップページにリンクを用意している。投票は1月28日締め切り。CBS が1月31日に放送をする特別番組「Super Bowl’s Greatest Commercials」で結果を発表する。
 取り上げた作品の中には、1984年に放送した Apple の「1984」の含まれている。Mac発売を予告するCM「1984」は、ジョージ・オーウエルが「1984年」で描いた全体主義的な未来にハンマーを投げつけた衝撃的な作品。リドリー・スコットが監督。関係者全員が辞職を覚悟して放映し、すさまじい反響を巻き起こしてアメリカ中がMacintoshに注目した。伝説化している「1984」がどれだけの票を集めるのか、集計結果が待たれる。

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■ペンのような新型マウス!

 新しいパソコン・インターフェイスは、マウスからの解放なんてブログを書いたばかりなのに、新製品の「ペンのように握って使うマウス」のデザインを見て、久しぶりに激しい物欲に襲われた。流線形が美しい。
 テックは、ユニバーサルデザインを採用し、握って使うマウス「V-mouse101」を2月中旬に発売する。インタフェースはUSB。対応OSは、Windows 98/Me/2000/XPとMac OS 8.6以降。Macでも使えるのが嬉しい。価格は4980円。重さは約40グラムと一般的なマウスの3分の1程度。サイズは幅2.9×奥行き3.5×高さ13センチと縦長で、マウスポインターの操作に必要な最小操作面積は5×5センチ。ひざの上などさまざまな場所を使って操作が可能だという。ペンスタイルで使用できる2ボタンマウス。右左のボタンは人差し指がかかる位置に上下に並んでいる。光学センサーは1000dpiで、ペンタブレット代わりに利用できる高性能を持つ。付属するマウスパッドには、マグネットが取り付けられ、使用していない時にはマウスを立てておける。なかなか便利だ。

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2004.01.26

■「自衛隊に入ろう」復活!

 ついに来るべき時が来た。歴史的な1月26日。石破防衛長官は26日夜、イラク復興支援特別措置法に基づき、陸上自衛隊本隊約530人と海上自衛隊約300人にイラク南部のサマワへの派遣を命令した。泉谷しげるは25日、発売したマキシシングルのPRイベントで、突然「自衛隊に入ろう」を歌った。そして最後には「イラクへ行け」と絶叫した。
 「自衛隊に入ろう」は、M・レイノルズの曲に高田渡が詞を付けた替え歌。明るいノリで「自衛隊に入ろう、入ろう、入ろう。自衛隊に入ればこの世は天国。男の中の男はみんな、自衛隊に入って花と散る」と逆説的に反戦のメッセージを送った。歌詞を真に受けた防衛庁が「自衛隊のPRソングに」と申し出たという実話が残っている。1968年6月から広まった歌は、69年になってレコード化され、民放連は放送自粛に走った。ベトナム戦争の時代だ。
 泉谷しげるは「何で、こんな歌がこの時代に合うんだ」と話していたが、「自衛隊に入ろう」が似合う時代になってしまった。自衛官募集ポスターに「モーニング娘。」が登場したのは、2003年8月。高校生をターゲットにしているという。今となっては「一生懸命って、いい感じ GO!GO!PEACE!」のコピーが、妙に生々しい。「モーニング娘。」が明るいノリで「自衛隊に入ろう」を歌うと面白いのだが。

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2004.01.25

■やっと「ジョゼ」を観た!

 やっと、「ジョゼと虎と魚たち」(犬童一心監督)を観た。相変わらず柔らかく繊細な映像で、抜群の映画的なセンス。今回は、田辺聖子の原作を渡辺あやが見事な脚本に膨らませている。とても良い。大学生・恒夫の物語が、やがてジョゼの自立の物語へと変わっていく。その語り口の巧みさに舌を巻いた。さり気なく見えて、ジョゼの包丁のように切れの良い展開。前作「金髪の草原」は、独創的な機知に満ちていたが、アイデアを詰め込むあまり、ややバランスを欠くきらいもあった。今回はさまざまなアイデアが自然に溶け込んでいた。わずか1か月で撮影されたとは、とても思えない。
 ジョゼ役の池脇千鶴が抜群にうまい。「金髪の草原」でも感心したが、今回は貫禄すら感じられる。そして恒夫役・妻夫木聡の演技派ぶりに驚かされた。「ウォーターボーイズ」で「へえーっ」と思い、「ドラゴンヘッド」で「なんだ?」と失望したが、今回は「うわあっ!!」。大学生の心の揺れを肩に力を入れず見事に演じていた。麻雀屋の客をはじめ、キャスティングの妙も魅力のひとつだ。初脚本の渡辺あやほか、才能あふれる新しいスタッフが作品を支えている。パンフは極力買わない主義だが、シナリオが載っていたので、800円のパンフを買ってしまった。

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■今敏監督「妄想代理人」!

 今敏(こん・さとし)原作・総監督の「妄想代理人」が、WOWOWで2月2日から放送開始される。TVシリーズは初めて。これまでの劇場公開3作品「PERFECT BLUE」「千年女優」「東京ゴッドファーザーズ」に取り入れることができなかったアイデアを、大胆に盛り込んだ意欲作となる。30分×13話構成。主人公リレー方式を採用し、毎回主人公が変わる。宣伝文句は「感染するサイコサスペンス」。
 第1話「少年バット参上」の主人公は、人気キャラクター「マロミ」を生み出したデザイナー鷺月子。次回作を期待されるが、アイデアは浮かばずプレッシャーに耐える毎日を送っている。締切が明日に迫った帰り道、月子は金色のバットを持った少年に襲われる。周囲は狂言と疑うが、第2の被害者が出て事態は一変。少年バットは、次々と人たちを襲い続ける。「東京ゴッドファーザーズ」では、温かな気持ちにさせてくれた今敏監督だが、「妄想代理人」では「PERFECT BLUE」のようなダークな世界を届けてくれるのだろうか。
 ここでWOWOW提供のプロモーション映像が楽しめる。

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2004.01.24

■ニュートン交通事故死!

 ロバート・メイプルソープとともに強い衝撃を受けた写真家・ヘルムート・ニュートン(Helmut Newton)。メイプルソープが1989年3月9日に若くしてエイズで死亡した後も、高齢なニュートンは作品を撮り続けてきた。その彼が1月23日、ロサンゼルスで自ら乗用車を運転しホテルの駐車場を出ようとして運転を誤り付近の壁に激突、全身を強打して死亡した。83歳。彼らしい最後かもしれない。
 1920年ドイツ・ベルリンの裕福なユダヤ人家庭に生まれた。ナチの迫害を逃れて1940年にオーストラリアに移り市民権を獲得。1952年には、ヴォーグ・オーストラリア版で仕事を始める。以降ヴォーグの仕事が続くが、1971年に心臓発作を起こし転機を迎えた。雑誌の仕事をやめて、自分の望むイメージしか撮らなくなった。そして、気品と退廃が共存し暴力が潜むエロティックなスタイルを確立する。
 ニュートンは多くの写真集を出しているが、1999年に「SUMO Book」という、とんでもない写真集を発売している。ハードカバー 50×70センチで464 ページ。重さ30kg。支えるための専用テーブル付属。そして値段は39万円+消費税。インターネットで知ったが、残念ながら実物を見たことはない。

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■24日はマック誕生20年!

 20年前の今日。1984年1月24日。カリフォルニア州にある大学の講堂で、アップルコンピュータ社のスティーブ・ジョブズは「マッキントッシュ」と名付けた小さなベージュ色の箱を披露していた。モニター一体型の愛らしいプラスチック製筐体。当時のコンピューターとは違い、難解な処理を排除し、子どもでもわかるようなインターフェースを持ち、マウスで操作できるようになっていた。音楽を奏で、絵を描き、合成音声でしゃべることができた。起動すると、画面には笑顔の「ハッピーマック」が現れた。
 そして20年。アップル・コンピューターのシェアはわずかだが、そのコンセプトは一般的なものとなった。アップル社の創立者の1人であるスティーブ・ウォズニアック氏は「すぐにわかることだが、世界中のすべてのコンピューターはマッキントッシュなのだ。ウィンドウズは、ウィンドウズ95、ウィンドウズ98という具合に移行した結果、今ではマッキントッシュになってしまったのだ」と話している。ウィンドウズしか知らない人たちは、ウィンドウズが本質的にマッキントッシュのクローンだということを知らない。
 20年もの間生き続けた、人間工学に基づいたインターフェイス。その先駆性を高く評価するとともに、近年の人間工学の成果を生かした次なる斬新なインターフェイスを模索してほしい。まずはマウスからの解放だろう。

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■マイクロソフトの傲慢!

 マイクロソフトのMartin Taylorプラットフォーム戦略ゼネラルマネージャーは22日、「LinuxWorld Conference and Expo」に参加し、自社製品をPRした。しかしLinuxへの歩み寄りは一切なかった。プレゼンテーションを行なったものの、参加者の質問には都合の一部にしか答えず、マイクロソフトらしい不誠実さ、ごう慢さをあらためて印象づけた。
 そもそも防弾ジャケットを身に付けて登場するというセンスがずれている。イラクに行くのではない。「感情ではなく事実に基づいてマイクロソフトのソフトのメリットをアピール」するためなら、フレンドリーに自ら胸襟を開くのが礼儀というものだ。マイクロソフトへの批判は感情的なものではない。事実に基づく極めて論理的なものだ。Linuxに対して、非倫理的で卑劣な行動をやめない限り、マイクロソフトのイメージは改善されないだろう。マイクロソフトの外には世界がないと、いつまでも人々をだまし続けることはできない。
 ソニー、松下電器産業らが、デジタル家電のOSにLinuxを採用する方針を固めたが、古川享マイクロソフト副社長は「既存のOSや商用のOSを否定することはユビキタス・ネットワーク社会にふさわしくない」と発言している。自らの排他的な商法が招いた結果だということが分からないのだろうか。いくらTRONと提携しようが、ユビキタス時代にふさわしくないのはマイクロソフトだ。

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2004.01.23

■移動体通信100Mbps!

 パソコン通信からインターネットのモデム通信になったとき、あまりの速さに驚き、次にはADSLの速さと安さに驚くという10年間を過ごしてきた。移動体通信にも、爆発的なデータ通信速度の時代がやってくる。モバイルマーケティングレポートの エムレポート は21日、移動体通信に関する携帯電話事業者やメーカの動向をまとめた「3.5/4G サービスの最新動向」リポートを発表した。2005年には3.5Gが実用化される。NTTドコモが2005年前半の開始を目指すパケット通信専用のHSDPA方式は、下り最大14.4Mbpsの速度に達する。ただし、平均的には1.8Mbps程度。
 その後も通信速度の向上は衰えない。2010年に開始が計画されている4Gは、100Mbpsのデータ通信速度。高速移動中でも、DVD並みの高画質の動画を送受信することができる。ここまで来ると、携帯電話ではなく、より大きな画面での利用が想定されるだろう。ウエアラブル・コンピューターでの活用が期待される。移動体通信も大きな転換期を迎える。

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■ギャル文字より顔文字!

 「ぉレ£ょ,レ†’’w(キ」「こωL=ちレ£」「ヒマナ=”∋。ぁξぼ」。携帯メールで、じわじわと普及し始めた「ギャル文字」だ。「おはよ げんき」「こんにちは」「ひまだよ。あそぼ」と読む。記号とギリシャ文字などを組み合わせている。形は似ているが、ちょっと見には理解不能。他人に見られても分からないようにしているのだろうか。意味だけでなく楽しさやインパクトを重視してコミュニケーションしているのだろうか。
 「平安時代に漢字を崩した平仮名が発明されて以来の快挙」と絶賛している評論家もいるが、私はそうは思わない。ちょっとした機知の部類だろう。パソコン通信時代に流行った多彩な顏文字の方が、ずっと創造的だったと思う。携帯電話機能に依存している絵文字ではなく、純粋にテキストベースの顔文字。にっこり(^-^)、泣き顔 (T_T) 、すみませんm(__)m、一服(-.-)y-~~~程度ではなく、あっと驚く巧みなアイデアがあった。

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2004.01.22

■リング熱が増してきた!

 2月14日の一般公開に向けて、「リング」熱が増してきた。1月21日、「ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還」記者会見のため、ピーター・ジャクソン監督、イライジャ・ウッド、ヴィゴ・モーテンセン、ビリー・ボイド、ドミニク・モナハン、アンディ・サーキスの6人が来日した。1月22日には東京都港区の増上寺で「ジャパン・プレミアム・イベント」が開催される。
 「ロード・オブ・ザ・リング」は、いくつもの奇跡に彩られている。まず原作に沿って映画化されたということ。日曜作家だったピーター・ジャクソンが監督を務めたということ。監督の故郷・ニュージーランドで撮影されたこと。リップサービスではなく出演者たちが堅い友情で結ばれていること。監督らしい手作り感覚とハリウッド的な豪華さが共存していること。そしてなによりも、歴史に残る傑作に仕上がっていること。
 現在、札幌では「旅の仲間」で30分、「二つの塔」で43分長い「スペシャル・エクステンデッド・エディション」が、劇場公開中だ。「旅の仲間」208分、「二つの塔」214分で計422分。これに「王の帰還」を加えると、10時間を超える超大作になる。震えが来るほど待ち遠しい。

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2004.01.21

■一般向け高レベルマスク

 マスク産業は、半導体業界の要望に従って産業用高レベル防じんマスク製品を開発してきた。しかし最近は、一般向け衛生マスクが急速に普及している。昨年の新型肺炎(SARS)対策のため、医療機関に配られた結核医療従事者用マスクの有効性が認められ、一般からの引き合いが一気に過熱。インフルエンザの季節を迎え、メーカー各社が相次いで新商品を発表し始めた。
 従来のマスクは、フィルターの目が粗く、ウイルスなどの侵入を防ぐことができなかった。現在は、技術開発によって0.1ミクロンレベルのフィルターを製造できるようになり、ウイルスなどの微粒子侵入を阻止できる。「インフルエンザウイルスから花粉まで完全遮断」をうたい文句にした商品が並びそうだ。過剰な衛生社会が人間の免疫力低下を招くという問題はあるが、背に腹は代えられない。

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■クラブハウスで自作VJ

 私は、幅広いジャンルの映像、音楽に接していたい。トーキーのフイルムの質感から、デジタルの変幻自在な質感まで。ハリウッドの大作から孤高の個人映画まで。私は、あらゆる映像表現にとても関心がある。音楽もバロックからノイズまで。ワールドミュージックの多彩なリズムと音色にも心を踊らせる。人類が模索し生み出した映像と音楽の広大な可能性の空間で遊ぶことこそ、私の至福だ。古典的な作品に新鮮な感動を覚え、新しい表現に出会って全身が震える。そして、自らも音楽と映像を創造する。そんなスリリングな日々を過ごしていきたい。
 私の夢は、大きなクラブハウスで自作のVJを行うこと。VJというと、音楽に従属した映像というイメージを持つ人がいるかもしれないが、私は映像と音楽を一体のものとしてVJを生み出していきたい。できれば、両方ともに即興で。クラブの参加者の息遣いや熱気を肌で感じて、その雰囲気に共振し、より高揚し、深く沈み込むための音と映像をつくり出したい。私のホームページでは、練習の中で生まれた自作の音楽と映像によるビデオ作品を公開している。

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2004.01.20

■MikeRoweの悲劇

 MikeRoweというカナダのバンクーバーに住む17歳のソフトウェア製作者が、世界的に注目されている。彼がつくったソフトによってではない。彼の名前をつけたドメイン名を、マイクロソフトが著作権の侵害にあたるとして弁護士を通じて譲渡するよう求めたからだ。ドメイン名は「MikeRoweSoft.com」。ソフトウェア製作者としては自然な命名だ。
 マイクロソフトは、顧客が自社サイトと混同すると主張しているが、悪い冗談としか思えない。そうでないとしたら、暴君的な横暴だ。マイクロソフトは、「多額の和解金でドメイン名を販売する目的だけのためにサイトを立ち上げた」と訴える。そしてMikeRoweは、このドメイン名で仕事をしているにもかかわらず、弁護士が示した「和解金」はたった10ドル。開いた口がふさがらない

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2004.01.19

■Video iPodの可能性

■Video iPodの可能性
 アップルのiPodブームが続く。iPodの人気を背景に、ことしのアップルは、特に音楽関係に力を入れている。多くの人は、次に動画を再生するVideo iPodが登場するのではないかと期待している。私も、その一人だ。
 しかし、スティーブ・ジョブス最高経営責任者(CEO)は、Video iPodに懐疑的だ。(1)ダウンロードするにはデータ量が大きい(2)ヘッドホーン、イヤホーンに相当するものがない(3)音楽は繰り返し聴くが映画は繰り返し見ない-などが理由だ。データ量が大きいという理由は、そのうち解決するだろう。イヤホーンに相当するものがないという理由は、ウエアラブル型かゴーグル型のディスプレイを開発すれば良い。映画は繰り返し見ないという理由は、長篇にはあてはまるが、映画作品は長篇ばかりではない。ショートムービーが市民権を得てきている。ミュージックビデオの優れた映像作品は、何度見ても飽きない。
 アップルはiPodで踏み出した歩みを、ぜひ動画でも進めてほしい。多機能iPodをウエアラブル・コンピューティングの中核に位置付けるくらいの革新的なアプローチをしてもらいたい。

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2004.01.18

■光速変動理論の魅力

 アインシュタインが特殊相対性理論を発表した1905年から、もうすぐ100年。特殊相対論は、光の速度は常に一定であるという基本原則で成り立っている。そして観測によって理論の正しさが確認された。相対論自体はあまり理解されていなくても「光速度は不変」のいう理論は、広く知られている。この前提で宇宙誕生の過程を説明するのが難解なインフレーション理論。しかし、どうしても解決できない矛盾を持っている。
 最近、アインシュタイン理論の「光速不変」を覆す「光速変動理論(VSL)」が注目されている。宇宙誕生時の凄まじく高いエネルギー状態では、光速はもっと速かったという理論。理論の精査と理論を裏付ける観測が行われている。この理論の方がシンプルに宇宙誕生を説明できるらしい。何よりも、常識が見事に覆されるかもしれないという点が面白い。マゲイジョ,ジョアオ著「光速より速い光―アインシュタインに挑む若き科学者の物語」は、理論の専門書ではなく、理論発表が巻き起こした騒動に力点を置いたサイエンス・ノンフィクション。独学でケンブリッジ大学の理論物理学博士号を取得したマゲイジョの経歴も興味深い。どこかアインシュタインを連想させる。理論物理は、こうでなくては。

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■尾崎豊の十三回忌無惨!

 尾崎豊の歌と生きざまは、私にとって特別だ。26才で突然死んでしまった日のこと、あの4月25日の衝撃は、一生忘れられない。ことしは、十三回忌。3月24日には、追悼トリビュートアルバム「BLUE」「GREEN」が発売になる。アルバムには宇多田ヒカル、槙原敬之、Mr.Childrenらが集結。尾崎豊の存在の大きさを再確認する。
 「FREEZE MOON 」「卒業」「15の夜」。尾崎の曲はみな非凡だが、私はこの3曲が特に好きだ。尾崎が死んだ時2歳だった尾崎の子ども・裕哉は14歳になり、トリビュートアルバムに「HIRO OZAKI」として参加、「15の夜」でCDデビューする。馬鹿馬鹿しいほど見え透いた企画だ。尾崎も苦笑していることだろう。しかし、尾崎豊をめぐる醜悪な動きとは無関係に、尾崎の赤裸々な叫びは若者の心を撃ち続けていくだろう。

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2004.01.17

■「8時だヨ!全員集合」

 ザ・ドリフターズの「8時だヨ!全員集合」のコントを集めた3枚組DVDボックスが、猛烈に売れている。1969年から16年間も毎週放送され、最高50.5%という驚異的な視聴率を記録したこともある。しかし、メンバーの反対や出演者の著作権問題で、これまでビデオ化されていなかった。私を含めて、時折組まれるテレビの特番を録画して、何度も楽しんでいた人たちが、たくさんいたと思う。
 ドリフターズのコントは、いつまでも古びない。幅広い分野に挑戦しながら、どんどん変化している。その時代の感覚を積極的に取り込みながら、トーキー時代からのコントの歴史的な遺産も受け継いでいる。だから、今見ても笑える。毎週の作り込みは、さぞ大変だったと思うが、驚異的な持続力を見せた。あらためて、そう思う。次は、ぜひとも映画をDVDで発売してほしい。

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■「再見」は泣かせるが

 「再見〜ツァイツェン、また逢う日まで」(ユイ・チョン監督)は、歴代中国映画興行収人成績のベストテンに名を連ねる大ヒットを記録した作品だ。
 貧しいが仲の良い家庭で育った4人の兄弟は、突然両親が事故で死に、離散を余儀無くされる。アメリカにわたり女性指揮者となったスーティエンが、20年ぶりに祖国・中国に帰り、コンサートを開く。そして兄弟探しを始める。映画は、幼い日々と現在を行き来しながら、情感を盛り上げていく。
 別れて生きていかざるをえなくなった4人の兄姉弟妹の泣き顔が、繰り返し繰り返し登場する。このシーンを見て泣かない人は、よほど強靱な精神の持ち主だろう。たくさん泣かせることに徹した作品。その大量の涙によって映画的な欠点をきれいに洗い流してしまう。しかし、涙が乾くのも早い。作品の底の浅さは隠しようがない。何よりも、ラストが中国万歳になってしまったのはいただけない。

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2004.01.16

■脳とコンピューター直結

 脳とコンピューターを直結するシステムが臨床試験へ-。最初は、ついにこのようなニュースを読む日がきたと感じたが、意外と研究は進んでいるようだ。
 マサチューセッツ州のサイバーキネティックス社が考案した「ブレイン=コンピューター・インターフェース」(BCI)は、思考する際に生じる脳内信号だけでコンピューターやロボットを操作できる。2004年末までに、四肢麻痺患者を対象に臨床試験を予定。臨床試験がうまくいけば、2007年までに製品化される可能性もある。
 2ミリ四方のプラグを右耳のすぐ上の脳の中にある運動皮質のニューロンに絡み合わせる。100個の電極の突起を通じて、脳内の神経回路網の働きを読み取れる。ニューロンから出た信号は、VHSのビデオテープほどの大きさの装置に送られ、デジタル化される。この装置からは別のケーブルが出ていて信号を解釈するコンピューターにつながっている。将来は、システム全体をワイヤレスにする。2004年の試験の後、安全性と性能の両方を調べる大がかりな試験を2005年か2006年に始める考え。
 ニューラル・シグナルズ社は、すでに、5人を対象にBCIシステムの製品テストを終えている。同社のシステムは、サイバーキネティックス社のものとは違い、ニューロンに直接電極をつながず、小さなネジを頭蓋骨の内側2ミリまで埋め込んで信号をとらえる。全く体を動かせない患者も、カーソルを動かしたり、電源を入れたり切ったりできるようになる。帽子をかぶり頭蓋骨の外側で脳波を読み取るなど、体を傷つけないで障害者を助けようとしている研究者もたくさんいる。あと数年で、障害を持っていなくても脳とコンピューターを直結し、さまざまな作業をする世界になるかもしれない。

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■文壇のモー娘結成戦略

 第130回芥川、直木両賞が、15日発表された。新人賞のような年令とベテランの人気作家という対照的な受賞者だった。記録にとどめよう。芥川賞は、金原ひとみ(20)の「蛇にピアス」と綿矢りさ(19)の「蹴りたい背中」。直木賞は江國香織(39)の「号泣する準備はできていた」と京極夏彦(40)の「後巷説百物語」。立ち読み程度だが「蛇にピアス」は、身体改造入門編、「蹴りたい背中」は幼い青春小説という感じだった。新しくはあるが傑出しているとは思えない。
 ただ、芥川賞で文壇のモー娘結成を目指すという構想は悪くない。電子メールの普及でティーンエイジャーは膨大な文章を書き続けている。その中から、多くの小説家志望者が誕生している。新しい文体による新しい表現や思想が生まれる可能性は大きい。それを積極的に育成し、単行本も売れるのなら、文化的にも商業的にも望ましいことだ。コンピューター社会では、デジタル化によってCGや音楽を始める敷き居が低くなったということは、以前から指摘されていた。小説という表現も電子メールの普及で敷き居が低くなったといえる。次には、表現媒体を自由に横断するアーティストが大量に誕生するだろう。

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2004.01.15

■週刊20世紀シネマ館創刊

 映画ファンの顔が思わずほころんでしまう企画-。今日15日に「週刊20世紀シネマ館」が創刊される。1年1冊を基本にした構成。全50冊。洋画750作品を選び日本での封切り年に合わせて紹介する。俳優たちにもスポットを当てる。邦画も厳選して取り上げる。
創刊号350円。2号以降560円。
 創刊号は、1954年(1)。「ローマの休日」「帰らざる河」「赤と黒」「ダイヤルMを廻せ!」「波止場」と邦画「二十四の瞳」を取り上げる。「ローマの休日」は、最近記念DVDが発売になった最新のデジタル技術によるニュープリントについて解説。俳優紹介は、もちろんオードリー・ヘップバーン。連載コラムは「映画史早わかり」( 品田雄吉)。
 1954(2) は、第21号で紹介するが、残念ながら「ゴジラ」は含まれていない。

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■タカラの夢先案内装置

 ドラえもん・ロボットの発売は、夢のあるニュースだったが、今度は希望の夢を見ることができる装置のニュース。まるでドラえもんが4次元ポケットから取り出す道具みたいだ。
 株式会社タカラは14日、光・音・香りなどを効果的に使い、見たい「夢」のイメージに近づけるように手助けをする夢先案内装置「夢見工房」を、2004年5月に全国一斉発売すると発表した。希望小売価格は1万4800円。夢をテーマに研究している松田英子江戸川大学社会学部人間社会学科助教授の協力を得て開発した。見たい夢を見るための睡眠環境づくりを行う「夢」の商品だ。
 「夢見工房」は、約8時間の十分な睡眠をとることを前提として、見たい夢に近づけるためのポイントをおさえながら、睡眠中に好きな記憶を呼び出す働きかけをする5つの機能(視覚情報入力機能、芳香剤発生機能、BGM機能、ボイスレコーダー機能、目覚め機能)で環境を整える。目覚め機能というのは、ゆっくりとした目覚めを誘導し目覚し時計の音などの大きな刺激を受けて夢を忘れてしまうことを防ぐもの。
 各自が言葉、写真、香り、音などの素材を集めて、希望通りの夢レシピを作成し、睡眠時間がゆっくりとれる週末に合わせて、夢のプランにチャレンジする仕組み。タカラでは、自分だけの夢を創造する、夢を楽しむライフエンタテインメントを提供すると説明しているが、そう上手く実現するのだろうか。今の私は、低反発枕でぐっすり眠ることができれば幸せなのだが、積極的に夢を楽しめる日がやってくるのだろうか。

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2004.01.14

■100000のブログ!!

 12月2日からスタートした「ココログ」のブログ投稿が、10万を超えました。私の最初の投稿は1704番目、さっき書いた投稿は101481番目でした。1か月半に経たずに、10万の大台を超えました。
 毎日新規のブログが誕生しているので、更新のペースは、どんどん早くなっていくでしょう。1年後には100万を超えているかもしれません。考えてみると、すごい数字です。
 こう書いているときも、新鮮なブログが誕生しています。そして、関心のあるブログを見つける仕組みも便利になってきました。一過性のものではない、大きなうねりのようなものを感じます。

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■ドラえもん第1号発売

 バンダイは「2010年までに本物のドラえもんをつくろう」を合言葉に、2002年に開発に着手、3月下旬にプロジェクト製品第1号として家庭用玩具ロボット「ドラえもん・ザ・ロボット」を発売する。最先端の音声認識技術とセンサー技術を活用して、人間とのやりとりを可能にした。
 ロボットは、高さ26.5センチ、幅23.5センチ、重さ約1.3キロ。音声認識装置と10数種類のセンサーなどを搭載。約750語をドラえもんの声(大山のぶ代)で話す。時計やカレンダー機能を備え、家族の誕生日をお祝いしたり、ゴミの日に「お〜い、ゴミ出しの時間だよ」と声をかけたりする。人が話す言葉も「ドラえもん」「遊ぼう」「ネズミ」などの9語が認識可能で、「一緒に遊ぼう」と声をかけると、「何して遊ぶ?」と返答する。登録した言葉を言えばおなかの4次元ポケットが開く。どら焼きの形をしたリモコンを使えば動きを操作することもできる。
 これだけの機能がそろっていて、価格は1万9800円と安い。なかなか魅力的だ。高須武男社長は「今の段階でおもちゃに応用できる技術はほとんど取り入れた。今後、人を見分ける機能などを採用し、さらに本物のドラえもんに近づけたい」と話している。あと6年では、「どこでもドア」など便利な道具を出してくれる「本物のドラえもん」にはならないが、ドラえもんとともに育った世代にとって、特別な存在になりそうな気がする。

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■Windows98無惨!

 マイクロソフトがWindows98のサポートを打ち切る16日が、近づいてきた。
 今になっても、Updateサービスやセキュリティ用の修正パッチ提供について、マイクロソフトの説明は歯切れが悪い。Windows98を「最大限活用する」ための無料CDを提供する予定を明らかにしたが、一切のサポートを打ち切る手切れ金のような感じがする。
 このところ、マイクロソフトのOSの重大なセキュリティ欠陥が、矢継ぎ早に明らかになり、パッチも相次いでアップされている。Windows98を使用している個人や企業はかなりの割合に上る。サポートが打ち切られると、新たな攻撃や脆弱性が見つかった際に、重大な危険に晒されることは間違いない。
 Windows98ユーザーにできることは、無料CDを入手、打ち切られる前にUpdateサービスに接続し最新のパッチを入手・保存することくらい。後は、マイクロソフトの思惑に沿って、泣く泣くOSを変えることだろう。
 ※このブログを書いた後、マイクロソフトは、Windows 98、Windows 98 SE、Windows MEのサポート延長を決定した。 延長は2006年6月30日まで。日本国内におけるマイクロソフトのサポート体制は、2005年1月16日までWindows Update経由で修正モジュールが入手可能 。しかし、こんな土壇場で、サポート延長するとは。

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2004.01.13

■「イノセンス」のプロモ

 3月劇場公開の「イノセンス」のプロモーションビデオを観た。6分程度の短い映像ではあるが、押井守監督の鮮やかで奥深い美意識が隅々にまで徹底していて、深い感銘を受けた。集大成という言葉がぴったりする作品になりそうだ。
 プロダクション I .G の制作だが、スタジオジブリが製作協力に、鈴木敏夫がプロデューサーに加わった。映像のクオリティを見ると、これまでに比べて資金的に余裕があったことをうかがわせる。ただ、「攻殻機動隊2」という当初の題名は「イノセンス」に変えられ、伊藤君子の「Follow Me」が主題歌に使われている。まあ、致し方ないだろう。
 今回のテーマは犬と人形。人形は監督が学生の頃から好きだったハンス・ベルメールの人形をモチーフにしている。2月7日から東京都現代美術館で押井守監修の「球体関節人形展」が開催されるというのも面白い。もっとも「イノセンス」では、従来の人形と人間の関係が逆転しているのだと思うが。

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■中国が新大陸を発見した

 「イヨクニガミエルゾ」=1492年。コロンブスの新大陸発見。学校で覚えさせられたが、少し調べるうちに、コロンブスの新大陸は、その後のヨーロッパ資本主義の発展に寄与したためだということが理解できた。世界史はヨーロッパの目で書かれている。コロンブスに先駆けてアジア人が、世界を航海していたことは、世界各地の遺跡でほぼ予想がついていた。しかし、学問的に解明されるのは、難しいと諦めていた。しかし、ついに膨大な資料を積み重ねて説得力のある史実を明らかにした本が出版された。
 著者のギャヴィン・メンジーズは、「日本語版へ寄せて」でこう書いている。「北アメリカやパナマ、エクアドル、コロンビアなどの先住民のDNAのなかには、日本人や中国人に近い特徴を示すグループがあるという遺伝学者の調査結果もある。それは、太古の民族移動によるものではなく、比較的新しい時代に海を越えて渡ってきた中国人や日本人から受け継がれた可能性が高い。鄭和の航海に随行した日本や琉球の船は、ヨーロッパに先駆けて新大陸に到達していたのだ。地図さえなかった時代に、日本や琉球の人々は苦難の船旅を乗り越えて世界のあちこちに到達し、痕跡をとどめた」

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■ネット通販が便利で得に

 インターネットで調べて、ネットで本やDVDを申し込むことが、当たり前になった。一昔前は、大きな書店やCD、DVD販売店に交通費をかけて行って、時間を費やして商品を探したものだ。ネット通販が始まった当初は、定価よりも割高だったが、今では値引きが定着し送料も低価格化して、着払いでも定価より安いケースが増えている。居ながらにして安い買い物ができる。
 インターネットの登場で物流が減ると予想されたが、個人の通信販売は、以前のカタログ販売に比べて飛躍的に伸びた。ネットで申し込んで宅急便で商品が届く。それが、日常的になった。この傾向は、ますます加速するだろう。ただし、ゆっくりと時間をかけて書店やCD、DVD販売店を回れば、思わぬ発見があることは否定できない。大切な時間を、ぶらぶらと歩いて、ぜいたくに使うのも、ひとつの快楽だ。

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2004.01.12

■液晶テレビが安くなる

 液晶テレビを高価にしていた、これまでの大きなネックが取り除かれそうだ。
 山本哲也高知工科大教授、住友重機械工業、四国産業・技術振興センターらの共同研究チームは12日、酸化亜鉛による透明導電膜の実用化に世界で初めて成功したと発表した。透明導電膜は液晶テレビのディスプレーに利用されているが、現在は埋蔵量の少なく高価な酸化インジウムを使用している。
 共同研究チームは、ガラス基板に亜鉛と酸素を吹きかけて定着させ、酸化インジウムと同じ効果が期待できる技術を開発。この技術を使い1メートル四方までの大型透明導電膜の製作にも成功した。酸化亜鉛は大量にあり安いので、液晶テレビの値段を半額程度に下げることができる。山本教授は「亜鉛という入手しやすい物質で大型化にこぎつけることができたのは画期的だ」と強調している。

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■ミスティック・リバー!!

 偶然にほんろうされ傷つき、さまざまな弱さを抱えて生きている人々を襲う錯綜した悲劇。イーストウッド監督は、ショーン・ペン、ティム・ロビンス、ケビン・ベーコンという名優たちを迎え、ミステリーのスタイルを借りた残酷な人間ドラマを生み出した。短いシーンを巧みに組み合わせて多面的な事実を明らかにしていく手さばきは完璧とも言える。
 優れた作品であることを否定する人は、まずいないだろう。しかし、好きになれない人は少なくないだろう。救いがないからではない。観ていて、監督にもてあそばれているように感じるからだ。理不尽な殺人が繰り返される展開が、最後に夫婦喧嘩を仲裁するという偽りの明るさが気に入らないからだ。高みからの俯瞰が多い映像は、どこか寒々としているからだ。ミスティック・リバーの水は、濁っていて冷たすぎる。

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2004.01.11

■スパイダーマン2予告編

 7月に劇場公開される「スパイダーマン2」の予告編が、早くも放映されている。ほとんどタイトルと説明だけの予告編ではない。衝撃的で、すさまじく面白い予告編だ。気合いが入っている。見に行かなければという気にさせる。
 スパイダーマンは、遺伝子操作で生まれた蜘蛛に噛まれて身体が変化し、悩みつつもその能力を生かして正義のために活躍する庶民的ヒーロー。生誕40周年の2002年、初の実写版としてスクリーンに登場した。「1」は、滑空感あふれるアクションと純情さあふれる青春恋愛が、とてもバランス良く溶け合っていた。エンターテインメントの鏡のような作品で、サム・ライミ監督の職人ぶりが印象に残った。
 スパイダーマン役は親しみやすいトビー・マグワイア。恋人メリー・ジェーン・ワトソン役のキルスティン・ダンストも、最初は地味すぎる感じがしたが、ピーターへの愛に気づき始めるころから、キュートさが増してくる。スパイダーマンとメリーの逆さまキスシーンは、なかなかの名場面だった。「2」の予告編では、このキスがとても大きな意味を持っている。つまり「1」を観ていることを前提に予告編がつくられているのだ。

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2004.01.10

■待望の安否確認システム

 これでやっと、いざという時に携帯電話がつながらない状態が改善されそうだ。
 NTTドコモとNTTドコモグループ8社は1月9日、大規模災害時の安否確認の方法として「iモード災害用伝言板サービス」を開始すると発表した。1月17日から全国一斉にサービスを始める。震度6弱以上の地震などの災害が発生した場合に対応する。
 「iMenu」のトップに「災害用伝言板」を追加。大規模な災害が発生した場合に被災地周辺の人が、自分の安否や居場所を書き込み、家族や友人、知人らが安否の確認を行えるシステム。携帯電話番号1つにつき10件までのメッセージを登録できる。安否を確認するには、情報を記入したユーザーの携帯電話番号を入力するとメッセージが表示される。
 音声通話とメール等のパケット通信を独立させて別々にコントロールする仕組みも今後導入し、同サービスが利用できる確率の向上を目指す。

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2004.01.09

■抑圧の脳内メカニズム

 積極的に記憶を失う仕組みが脳には備わっているらしい。精神分析学者フロイトが「抑圧」と呼んだ心理現象が脳内でどのような仕組みで行われているかを、アメリカの研究グループが明らかにした。
 研究グループは機能的MRI(磁気共鳴画像装置)を使って実験。意識的に考えないよう記憶を抑圧している時、脳の前頭葉の一部で活動が高まり、逆に記憶を作るのに重要な海馬の活動は下がった。記憶が形成されないように前頭葉が海馬へ指令しているらしい。この脳内メカニズムを解明すれば、トラウマなどの治療法開発の基礎になる可能性がある。
 忌わしい記憶に苦しむ人の治療は必要だ。しかし、歴史となると別。歴史的な事実は消しさることはできない。どのようにひどい、恥ずべき歴史であっても。なかったことにする、忘れようとするのではなく、きっちりと見据え続けていかなければならない。

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■ポスト・グーグル時代へ

 ウェブ検索が、また新しい段階に向いつつある。
 WWWが個人にも広がり始めた時、ヤフーという登録型の検索サイトは、本当に便利に感じた。そこにいけば、ホームページが分類されている。まだ、ホームページの数が多くなかった時代だ。次に、gooなど機械検索エンジンの時代が訪れ、登録していないページでも探すことが可能になった。冒頭の定義や単語の数でページの内容を判断することが基本なので、アクセスを増やそうとする管理者は、サイトとは関係ない魅力的な言葉を定義し始める。ホームページも飛躍的に増え、必要なサイトを見つけるのに時間がかかるようになる。
 そんな不満を抱えていた時に、グーグルがやってきた。人気のあるサイトを上位に表示するという方法は、必要なサイトを探す時間を飛躍的に短縮した。人々はグーグルに飛びついた。しかし、最近のグーグルは、以前よりも探しづらくなったように感じる。なかなか必要なページに行けない。そんなとき、 ビビジモやグロッカーが登場しようとしている。ビビジモを提供する米ビビジモ社のペレス社長は、自社の技術をインターネットに乱雑に積み上げられた本を意味のある形に並べ直す有能な司書と説明する。グロッカーは、
分類するだけでなく、全体を見渡せるようなかたちで検索結果を「地図化」し探しやすくする。
 まだ使用していないので、使い勝手は分からないが、大きな変化の予感がする。

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2004.01.08

■「燃える氷」掘削調査

 次世代のエネルギーとして期待が大きいメタンハイドレート。メタンガス分子と水分子から成る氷状の固体物質なので、「燃える氷」とも呼ばれている。経済産業省は8日、日本近海に埋蔵されているメタンハイドレートの本格的な掘削調査を18日から、熊野灘海域から東海沖で始めると発表した。2016年度までの採取商業化を目指して研究中。日本周辺では、網走沖、奥尻沖、十勝沖、日高沖、西津軽沖、南海トラフ(東海沖〜四国沖)などに分布していると推定されている。
 日本は、石油を海外に依存し、危険な原発を稼動してきた。しかし、メタンハイドレートが実用化されると、100年以上、エネルギーの国内自給、海外輸出が可能になる。その掘削技術は世界中で活躍することになるだろう。省エネ対策はもちろん必要だが、メタンハイドレートを利用することで、現実的に脱原発が展望できる。政府は、こういう分野に予算を投入し、もっと調査研究を促進すべきだ。

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■「ハウルの動く城」公開延期

 東宝は、宮崎駿監督のアニメ新作「ハウルの動く城」(Howl's Moving Castle)の劇場公開を、当初予定の今年7月から秋に延期すると発表した。
 原作は1986年に英国で刊行された作家ダイアナ・ウィン・ジョーンズ氏の児童文学『魔法使いハウルと火の悪魔』。魔法で90歳のおばあさんになってしまった18歳の少女ソフィーと魔法使い・ハウルの恋を、魔法と科学が混在する19世紀の欧州という舞台設定で描くファンタジー。細田守監督を起用し、宮崎監督は企画として参加する予定だったが、「原作の世界観を表現するには、自分でやるのが最適」と宮崎監督自らが監督することになっていた。「動く城」は3Dで動かす予定。
 大友克洋監督の「スチームボーイ」の劇場公開も2004年10月に決まったし、ことしの秋は劇場アニメで盛り上がりそうだ。

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2004.01.07

■ガレージバンド登場!

 予想通り音楽関係が中心に-。サンフランシスコで開幕したMacworld Expoで、アップルの最高経営責任者・Steve Jobsは、新製品iPod miniやアプリケーションiLife '04などを発表した。
 iPod miniは、名刺サイズの小型iPod。シルバー、ゴールド、ピンク、ブルー、グリーンの5種類のモデルがあり、すべて4GBモデルでベルトクリップが付属している。別売りオプションとしてアームバンド、インイヤー式ヘッドフォン、Dockを用意。日本では、4月に発売になる予定。小型で4G。それなりに、魅力的だが、249ドルはやや高い。
 iLife '04は、メジャーバージョンアップしたiPhoto4、iMovie4、iDVD4、iTunes4のほか、新たにミュージックアプリケーションGarageBand(ガレージバンド)が加わった。50音色以上のソフトウェアインストゥルメントと、楽曲やバックトラックを制作する際に使用できるプロ仕様の録音済みループが1000種類以上付属。ボーカルや、ギターなどの演奏も、マイクやアナログ入力を使ってデジタルデータとして録音できる。リバーブやエコーなど、プロ仕様のエフェクトと200以上のエフェクトプリセットもある。iLife '04の価格は5,800円。GarageBandだけでも安いと思える。音楽作成ソフトが、ここまで安く簡単になるとは。アップルは個人の創造性を引き出す環境を、廉価で提供し続けている。

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■水切りの「極意」発見!

 川に小石を水平に投げて、水面をぴょんぴょんと跳ねさせる遊び=水切り。誰もが一度は試み、何人かは夢中になって、回数を数えたと思う。私も、その一人だ。フランスの映画「アメリ」で、主人公のアメリ・プーランの好きなことが「水切り」と説明する場面では、思わず「分かる、分かる」とうなずいてしまった。
 フランス・リヨン大学の研究者らによるチームは、直径5センチ、厚さ2.75ミリのアルミニウムの円盤を使って、速度や角度を変えながら水面と衝突させる実験を繰り返した結果、水面から20度のときが、最も跳ねやすいことが分かった。速さが速くても遅くても同じ結果だった。 英科学誌ネイチャーに発表した。これまでの世界記録は38回だというが、科学によって最高記録は塗りかえられるのだろうか。

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■電磁波閉じ込めに道

 年末年始にかけて、物理学の基本を揺るがすような発明、発見が続いている。
 大阪大学接合科学研究所と信州大学などのグループは、電気を通さない絶縁体を使い、メンジャースポンジ型と呼ばれる空洞のある3次元立方体を作成。これに外部から電磁波を当て、電磁波を一時的に閉じ込めることに成功した。米物理学誌フィジカル・レビュー・レターズに掲載される。
 一時的にといっても、1000万分の1秒程度。投射した電磁波の一部を閉じ込める研究成果はあったが、投射したものすべてを閉じ込めたのは世界で初めて。有害電磁波から人体などを守る防壁の材料や、微弱な電磁波を受信できるアンテナ開発などに役立つ見通し。同研究所の宮本欽生教授は「なぜ閉じ込められるのかは不明だが、電磁波同様、光を閉じ込められる可能性もある」と話している。

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2004.01.06

■衝撃的なCMから20年

 アップルの最高経営責任者Steve Jobsが、もうすぐサンフランシスコのMoscone Centerで開幕するMacworld Expoで恒例の基調講演を行う。Macintoshは、1984年に誕生した。同年のスーパーボール中継の合間に流された、画一化された世界を破壊しようというCMで衝撃的なデビューを飾った。今年はCM放映から20年目を迎える。
 アップルが目指したのは、個人の可能性を広げる道具としてのコンピューターだった。それが、パーソナル・コンピューターという名前の本来の意味だ。過激ともとれるCMには、管理・支配のための道具であったコンピューターを、個人のための普通の人々のための道具にしようという強いメッセージが込められていた。紆余曲折はあったが、アップルは革新的であり、新しい可能性を広げ続けてきた。今後も初心を貫いてほしい。

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2004.01.05

■もっと過激にメリ首!

 あの問題作「メリーに首ったけ」の、さらに過激なバージョンが発売されていた。劇場公開版のほかに未公開シーン付き“メロメロ”バージョンを収録しているらしい。これは、事件だ。
 1999年1月。「メリーに首ったけ」( ボビー・ファレリー、ピーター・ファレリー監督)を観てから、街中に張られいていた前髪を固めたキャメロン・ディアスのポスターを見て、一人で恥ずかしがっていたころが懐かしい。過激で下品なギャグという点では「キカ」(ペドロ・アルモドバル監督)と肩を並べる水準。一見差別や虐待につながりかねないギャグを連発しながら、嫌味にならないバランス感覚と根底に優しさを持っているのがファレリー兄弟の強み。B級に徹することで一級のコメディに仕上がった快作。 メリー役のディアスは、いつもながらスーパー・キュート。その魅力が、いかれたギャグの毒気を中和していた。下ネタの危ないギャグをチャーミングに変えてしまう。マット・ディロンも調子のいい詐欺師ヒーリーを軽妙に演じた。そして愛すべきテッド役のベン・スティラーが、ドジの限りを尽くして場を盛り上げる。不死身のギブス犬の大活躍も忘れられない。

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■勘違い&すれ違い映画

 「ルールズ・オブ・アトラクション」(監督/脚本=ロジャー・エイヴァリー)は、ドラッグとパーティに明け暮れる青年たちの、乱暴で切ないラブストーリー。空しさと切実さに満ちている青春の日々を、多面的に巧みに切り取っている。未熟でみじめな恋愛劇。それを懐かしく見つめるか、馬鹿馬鹿しいと思うかで、この作品の評価は分かれるだろう。私はややおおげさな人物描写よりも、オープニングの落ち葉が青葉に戻るシーンや顔に降った雪が涙に変わる美しい場面が心に残った。
 パーティーのシーンから始めて、時間を巻き戻しながら登場人物を次々に紹介していく。その手さばきは、なかなかしゃれていると同時に、虚ろな雰囲気も醸し出している。皆、恋愛における距離の取り方が分からない。勘違いとすれ違いを繰り返す。他人には自分を理解することができないという痛みに似た諦めと、それでも相手を知りたいという熱い思い。その不器用な体験から人は人生を学んでいく。理解し合えないからこそ、豊かな関係であると。多くの時間を共有すれば共通の思い出と、違いを認めながらの安らぎもあると。この作品は、それ以前で唐突に終わる。あまりにも唐突に。

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2004.01.04

■水を探しに火星まで

 欧州宇宙機関の火星探査着陸機「ビーグル2」が行方不明になった後だけに、成功への期待が高まっていた。NASAの小型無人探査車1号機「スピリット」は、日本時間4日午後1時35分ころに火星表面に着地しエアバッグで本体を保護して軟着陸に成功した。午後5時には最初の画像も送信してきた。NASAの科学者たちの高揚した顔をTVで見ながら、喜びを分かち合った。
 着陸した場所は、かつて水があったとみられている所。約90日間の探査期間中に、火星に以前に水があったかどうか、今も存在するかを調べるのが最大の役目だ。水の存在が確認されると、有人飛行、火星基地建設へと夢が広がる。もっとも、何十年後かの計画になるだろうが。火星・マーズは赤い色のため戦争や争いを象徴しているが、火星探査は平和的に世界的な協力で進めてほしい。

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2004.01.03

■新データ保存システム

 やっと自己修復・記憶容量拡張可能なデータ保存システムが開発された。富士通研究所は、コンピューターの記録用装置を継ぎ足しで、保存するデータを無限に蓄積できる仕組みを開発した。近く実用化に向けた本格試験を始める。何故に、いままでかかったのかと不思議に思う。データ保存は、とても切実な問題だったから。
 ハードディスクを内蔵した装置を何台も接続、コンピューターが情報を自動的に複数台に分散して2重、3重に保存する。一部が故障しても従来通りの機能に自己修復することが可能。貴重なデータが失われない。増設した装置もすぐに運用でき、記録装置の拡張や交換もできる。容量がオーバーした場合に、別の装置に移し換える必要はない。
 もちろんネットワークにつなぐことができるので、法人や個人のデータ保存に威力を発揮しそうだ。法人も個人も大切な情報を電子データで保存している。その容量は飛躍的に大きくなり、しかも価値も高くなっている。安心して簡単に継続して保存していくことのできるシステムは、急速に受け入れられるだろう。

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■「姉飼」は飛んでいない

 第10回日本ホラー小説大賞受賞作「姉飼」(遠藤徹著)を読んだ。不気味というよりは、悪趣味な世界である。脂祭りの夜に初めて見た太い串に胴体を貫かれ泣き喚く姉に魅せられ、姉を買って虐待することにのめり込んで破滅していくという短編。林真理子は「上質の不気味さ」、高橋克彦は「いままでとは別の次元から送られてきた作品」と評価しているが、インターネットやコミケなどの、いわゆるサブカルチャーの世界では、はるかにぶっ飛んだアイデアと表現に満ちた作品があふれている。
 短編での大賞受賞というと「ぼっけえ、きょうてえ」(岩井志麻子著)が思い出される。この作品は、その手さばきの鮮やかさに感嘆したものだが、「姉飼」の意図的に下手に書いた文章はともかく、どのアイデアも表現も中途半端で突き抜けていない。ラストの凡庸さにも驚いた。選考委員は脂祭りに迷い込み、失神するほど臭い蚊吸豚の匂いで、きっと判断が狂ったのだろう。同じ悪趣味ならば、生首をフルーツで飾るシーンから始まり、全編に果実の芳香と腐敗臭が満ちている「妹の島」の方に、ひらめきや勢いを感じる。
 悪趣味といえば、この本の装丁が一番悪趣味だと思う。読者を拒絶するほどひどい。

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2004.01.02

■低反発枕に、はまった

 低反発枕に、はまってしまった。睡眠障害をかかえているわけではなく、寝つきも良い方なので、無縁の枕だと思ってきたが、一度試してみて、その快適さに驚いた。枕に静かに頭が沈んでいくとともに、眠りに沈む快感。安眠枕というよりも、快感枕だ。
 低反発枕は、NASA開発の素材・低反発ウレタンフォームを使用している。体圧を均一に吸収・分散し、圧迫感がなく血行を妨げずに眠れる。テンピュールが有名だが、低価格でほかのメーカーも製品化している。柔らかさなども微妙に違う。カテキン低反発など、付加価値も付いてきた。
 新しい低反発枕を購入しては、古い低反発枕を押し入れに放り込んでいるので、家族の猛反発をまねいている。

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2004.01.01

■日本は人口減に向かう

 世界的には人口増加が大きな問題になっているが、日本はいよいよ人口減少に向かいつつある。
 厚生労働省は31日、2003年の人口動態統計を明らかにした。2003年に生まれた子どもの数から死亡者数を引いた自然増加は、9万6000人。2002年よりも7万5000人も減っている。あと2、3年でマイナスに転じるのは間違いない。
 子どもを生むかどうかは個人の問題だが、人口動態全体をみると、はっきりと社会構造に問題があることが分かる。それは、自殺が個人の決断にもかかわらず、統計的には社会問題であることと同じだ。子どもをつくらないこと、子どもが少ないことが、生きていく上で快適である社会になっている証だ。
 だからといって、日本が滅びるなどと感情的になる必要はない。こういう社会が良いのであれば、それでいい。ただし、史上空前の超高齢社会がやってくる。この問題は、とても深刻だ。

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